第156話 食堂と作ったもの
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先に皆でご飯を食べる事になり、親達も呼んでもらう。
今日食べるのはお弁当で渡してきたグランネッツのから揚げとパン、コーンポタージュ、サラダ、大豆もやしのナムル。
全部ヨシさんが作ってくれた物で物凄い美味しい。
最近は子供たちの練習で作ったものが多かったから、久しぶりに食べたけど美味しいなぁ。
蛇の肉って鶏肉っぽいって言われてるけど本当だったんだね。
お酒は子供達をねぎらう為という事で今回は無し・・・大人達が、いや旦那達がうな垂れている。
もやしのナムルはお酒に合うからねぇ・・・もやしを洗い熱湯をかけて、塩コショウとお酢を合えただけなのにね。
子供達に聞いたら、今日の売り上げ1位は蒸かし芋だった・・・値段が安いしお腹に溜まるからだろうね。
蒸かし芋は屋台に移動決定・・・蒸し料理だから手間がそんなにかからないし大丈夫でしょう。
他の屋台は順繰りやってみるようだ・・・俺はノータッチなので頑張って貰おう。
売り上げ第2位はフライドポテト、第3位はコロッケ・・・揚げる料理はあんまり無いのかこぞって買っている。
前に冒険者達に食事を振舞った事が大きい見たい・・・ケチャップとソースはお皿に出してディップして食べている。
余ったソースやケチャップを別容器に入れるツワモノもいるが注意はしていない。
今度からソース類は持ってきた容器に入れてあげるサービスも良いかもしれないな。
1個買ったら小さいオタマのような物で1杯お皿に出すようにしていた。
2個買ったらちゃんと2杯出すように言っていた・・・今回のミスはそこにもあるのだろう、1個でも2個でも1杯しか出して貰えないのでは? という考えがあったのか、もう1回並びなおしてる人がいたからな。
あとは、並ぶと言う概念が無いのか横入りが物凄い多かった・・・パーテーションは明日の午前中には完成するようだし、これで少しはマシになるだろう。
さて、雨対策とかはまだ何も考えていないが何とかなるだろう。
とりあえず防具を作ろう・・・武器は全部出来てるんだし
今回作った男性用武器は、ケイタ君が小太刀2本、ショウマ君がナックルガード付きサバイバルナイフ2本、リョウタロウさんは剣先が幅広くなったグレイブ、タダシさんは十字矛となっている。
最後にタクミ君が竜の顔が前面に彫られたでかい盾と、その盾に入るアニメとかで良く見るでかい騎士剣となった。
もちろんタクミ君の武器は、普通に剣を盾から抜こうとしても抜けない・・・カーボンナノチューブを巻いて空高く上げてキャッチするらしい。
ここまで来たら反対するより見たいという事で作った・・・思ってた以上にかっこいい、俺も作ろうかな。
女性達の装備は、基本がナギナタになった。
ミズキさんだけ杖だったのだが、却下しておいた。
形だけの杖なんて無意味だし、代わりに王城にトレントの木材があったのでショートワンドを作り水晶封印型魔法陣を組み込んだ。
トレントの木材だけでも銀と同じ位の魔力伝導性があるのだが、普通に作ると威力と距離が少し伸びる程度になる。
それだけでも良いのだが何とかならないかと考えていたら、普通の木材に回路を入れて杖にする事を思い出しアカネさんに聞いてみたらやってみるという事で通信装置より先に作ってもらった。
ミズキさんの要望を聞きながら作った様だ・・・広域殲滅に特化したものとかじゃないことを祈りながら待っていた。
結果的には良い物が出来た・・・威力の上がり方はトレントのと同じ位だが魔法の精密発動が出来るようになったようだ。
要望は、乱戦でも魔法が当てられるようにしたいという事だったらしい・・・本当に良かった。
猫のオモチの装備は、手足が出る皮鎧とリストバンド、忍者のような兜と面当てが一緒になったもの・・・見た目が完全に忍者のように見える。
そして武器は、クナイを少し大きくしたものを望んだので作ってあげた。
武器をどうやって持つのか聞いたところ、毛を絡めて持つようだ。
最後に全員共通装備は、マチェットナイフ、クナイのような解体用ナイフ、ワイバーンの骨を小さくしスチールショット状にしたワイバーンボーンショットグローブ、ワイバーンの革の五本指靴下。
ワイバーンボーンショットクローブは、ショウマ君の専用武器のセスタスよりも攻撃力が劣るが運びやすいということで、セスタスはお蔵入りになっている。
これだけあれば大丈夫だと思うが、なんかあった時のためにワイバーンのブーツに小さい仕込みナイフが入っている。
最後に、防具のデザインとかについて各地を冒険していたギルドマスターに聞くと龍の皮で作った服で戦う高ランク冒険者もいるらしくなんでも良いのでは? との事になった。
みんなと話し合った結果、折角ファンタジーっぽい世界なんだから騎士とか魔法使いっぽい格好にしようという事になった。
ワイバーンの骨を魔装備化せずに削るだけにして胸当て、脛当て、ショルダーガード、篭手、腿当て等を作り金の縁取りをして聖騎士のような装備と、モンス〇ーハンターのオオ〇ズチ装備のようなものを作ることになった。
1人1人オーダーメイドで作っているので細部の大きさなどが細かく分かる・・・魔法使い装備はダボッとしているので簡単に作れた。
だが、聖騎士の装備、特にユカさんの装備が1番大変だ・・・きれいな曲線で作るのにものすごい神経を使う、だが苦しくなるような作り方は絶対にしない!
そう、きっちり本人の胸の形通りにすっぽり収まる胸当てを作る! 押しつぶしたりは絶対にしない!
そう誓いを立て防具を作る・・・
結局、全防具を全部理想形にするのに10日もかかってしまった。
【Lv55.Lv54】となり、昼間でも日陰では少し肌寒くなって来た。
食堂の方も順調で、日にかなりの売り上げをたたき出している。
現状ではフードコートスタイルのように、自分の好きなところに並び買ってテーブルに持っていって食べるようになっている。
ソースなどについても買った個数に対応した回数かけることが広まってきて、仲間内で並ぶ所を分けたりする冒険者も出始めた。
ソース・トマトケチャップ・醤油・味噌・マヨネーズの販売も1日に10個ずつの予約販売ではあるが細々とはじまった。
全商品200gで大銅貨1枚(約1万円)というぼったくり価格なのだが、3カ月待ちとなっている。
マヨネーズの卵については、ストレス発散の狩りの最中にデスバードをオモチが捕まえてきたことにより解決した。
コンクリートの壁を作り中にデスバードを入れ卵を産ませる計画がうまくいった・・・というか、何でも食べるし栄養素の高いものを与えると卵を産む量が増える。
オモチにもっと捕まえてこれるか聞いたところ捕まえられるとのことで、今では結構な数のデスバードがいる。
エサはゴブリンとオークの血塊脈の煮こごりを与えている。
容器については、陛下に頼んでポーション容器の瓜の種を貰ったので解決済みだ。
次に、麻布の量産化がついに始まり機織り機なども買った。
木工で作れなくはないが、現状だと忙しいのでミミリさんの紹介で他の木工所を訪れて買った。
麻布で最初に作ったものはコートだった・・・見た目はトレンチコートのように見えるし割といいと思う。
その後、シャツ、ズボン等が作られて農奴や子供たちに使ってもらい使い心地を報告してもらう。
今のところ特に不具合があるという報告は受けていない、もちろん魔羊毛のツナギの方が着心地がいいとは言われたが。
これが成功すれば、安い値段で服が提供できるだろう・・・しかし、デザイン料があるから他の服と同じ値段にするつもりだ。
成功の暁には、魔羊毛が下着として販売できると言っていた・・・女性の下着は売れるだろう。
いや、売れてもらわなければ困る!
現状だと、チラッと見えてもサラシだったりドロワーズだったりでガッカリするのだから・・・