創世記
最初の設定のような物? です
古めかしい文章に挑戦しているので、読みにくいかもしれません
文才が全くないので、何となくで読んでくださるとありがたいです
地球に似た1つの星。
水に富み緑が溢れ、動物、人いろいろな生物が共存を果たした星。
その星では、科学よりも精神工学と言われる魔法に近い物を研究・使用している。
人は、有機生命体であったが、精神工学を使用するのに適した体・精神・魂になるように強制的に進化し、寿命も呆れるほど長くなっていた。
その進化した人の種族の名は『ハーフエレメンタル族』。
神に助けられ、神の名にあやかって付けられた名前。
知識の探求も手詰まりになり、もはや古代の物のみとなるほどとなっていた。
そして、一つの古文書にこう記されていた。
その星は昔、隕石の衝突で滅びかけた・・・。
だが、空から光の船が降りてきて中から神が出てきた。
「人よ! 動物たちよ! 集まりなさい」
神の言葉は、全世界の生きている動物全てに届いた。
そして、吹雪がやんだ。
「生きる物全てが協力しなさい、さすれば助けましょう」
神の言葉は、動物、人間にかかわらず理解することが出来た。
神の船の近くに動物、人が集まりだした。
神は惜しげもなく食べ物を分け与えた。
「嵐よ! 去れ!」
そう言うと、両手を上に挙げた・・・待ち焦がれた日の光が大地に射した。
「皆に告げる、嵐は去った、しばしの間ここに留まる、何かあれば言うがよい」
「神様! お名前を教えていただけますか?」
「我等はエレメント族なり」
これが、古文書の解読結果であった。
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神は誰かを探してここを訪れたといっていた。
しかし、古代人はその人の事を知らなかった。
古代人は見捨てられると思ったが特に何もされなかった。
それどころか神々は、自分たちのDNAを少し与え肉体精神を癒し、様々な知識を教えた。
古代人は、神々の知識の一端に触れ近づこうと努力し、神に祈りを捧げた。
毎日が穏やかな日常、飽くなき知識の探求・肉体の鍛錬。
このまま世界の終わりまで幸せに暮らせると思っていた。
「すまぬ、われらの同胞が呼んでおるゆえ行かねばならん」
神は、唐突に終わりを告げた。
「そんな! 我等は神がいなくては生きていけません! どうか、どうか見捨てないでください」
「見捨てるのではない、そなたたちは1人で生きていく術をすでに得ておる、空よりおぬしらのことを見ていよう」
「かしこまりました、神の仰ることしかと受け止めました、必ず! 我等から会いに行きます、それまでお元気で!」
「わが子らよ、また会おう」
そう言うと、光の船に乗り空に帰っていったのである。
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そして現代まで、古文書や伝承のほかに探査魔法なども使用しながら、エレメント族の痕跡を調べたが全く見つからなかった。
宇宙にすら簡単に飛び出せるようになった今、エレメント族に会いにいけるのではないか?
会いたいが、迷惑になるのでは?2つに意見が割れてしまった。
だが、神に感謝を伝えたい、もう一度話したいと言うのは一族全員の悲願であった。
全員で会いに行くのは迷惑になるかもしれない・・・だが、会いたい。
神のお1人でも、この星にもう一度来ていただきたい。
ハーフエレメント族は、その思いを胸に宇宙へ旅立っていった。
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その星は隕石が落ち、空は曇り、大地は凍り、生き物たちは死んでいった。
そこに住む猿人は死の淵に立っていた・・・
死にたくない、ただただ死にたくない、それだけを願った。
空から閃光が降りてきた。
「助けましょう、あなたとあなたの仲間を・・・ただ1つ、助かったら聞きたいことがあります、答えていただけますか?」
猿人は跪き、頭を深く下げた。
「ありがとう、あなたに私たちのDNAを、そして進んでいきなさい」
そして、嵐は去った。
「ここには、いらっしゃらなかったようですね、我が子らよ空からあなたたちを見ています、また会いましょう」
そう言って光の船は去っていった。
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そこは一つの星、食糧難に喘ぎ、滅びに向かっていた。
「神よ、私共一族を助けたまえ」
そう言いながら、天に祈りを捧げていた。
天がまばゆい光に包まれ・・・閃光が降りてくる。
「我らが助けよう、一つ聞きたいことがある、答えてくれぬか?」
「私共に答えられるものならば・・・」
彼らにもDNAをさずけ、トウモロコシの苗と実を渡し、育て方を教えた。
危機は去った。
「ここにはおられなかった様だ・・・空からお主らのこと見ておる、さらば」
そう言って光の船は去っていった。
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ハーフエレメンタル族は、神であるエレメンタル族を探しながら色々な星に訪れ、その星に住む者たちを助けていった。
1つの船団が移動の際に、異変を発見する・・・
透明な靄のような物が浮かんでいた・・・そう、宇宙空間に存在していた。
エネルギーの塊、自分たちと同じような精神体に近いが自我が殆ど無く、黒く渦巻いていた。
鑑定をし始めたが、ただのエネルギー体としか解らなかった。
鑑定のため近くに滞在すると、異変が起き始めた。
進化した時に捨てた、負の感情が少し戻ってきていたのだ。
危険だと思い、光の魔法で消し去ることにした。
後に、悪意と呼ばれる負の感情の塊との最初の接触、そして戦闘の開始だった。
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一つの星が死の危機に瀕していた。
悪意に飲まれ、人同士が争いもはや星の再生は出来ぬほどの痛手を負っている。
人々は子供もおらず、ただ滅びを待つだけだった。
ハーフエレメンタル族は彼らを助けDNAを入れることにより、身体、精神を癒し、彼らの住める他の星へと導いた。
他のハーフエレメンタル族も同様に、死する星からその星へと導く。
子も生まれ幸せな笑顔がある・・・一時の幸福。
その星は楽園になるはずだった・・・
初めの内は特に何もなかったが、ある異変が起き始める。
種族間の諍いから始まり、憎しみ合うまでになってしまった・・・
そう彼らの中に悪意が根付いていたのだ・・・
それをどうにかするために、ハーフエレメンタル族は話し合った・・・
見捨てると言う選択肢は出てこない・・・
悪意が濃くなると子が亡くなってしまった・・・
彼らは大いに悲しんだ。
そして、憎しみあっていたが、同じ神を慕う物としてどうにかしようと、彼らも話し合い。
一つの結論にたどり着いた。
悪意を逆に利用し、自分たちの進化を促す。
ハーフエレメンタル族にその話をすると、大いに喜んだ。
彼らは、悪意を無力化しエネルギーだけを体内に残す研究をした。
1つのナノマシンが誕生する。
貴金属で出来たそのナノマシンは、細胞一つ一つに入り込み、細胞の分裂を助け、筋肉の動きに合わせてサポートする、怪我・病気に対応も出来、テロメア(細胞分裂の回数が決まっている)も回復させ、寿命を長くする(エネルギー量により変わる)。
しかも、悪意から得たエネルギーを変換し、ナノマシンにそのエネルギーが供給される最高の循環器官となる。
しかし、その貴金属は数が足らなかった・・・
その事をハーフエレメンタル族に話すと、開発に手を貸して貰えることになった。
ハーフエレメンタル族のDNAを素に、研究が進むと。
【有機ナノマシン】が完成した。
彼らに直ぐ注射されることとなり、悪意にさらされることが無くなった。
ただ、ハーフエレメンタル族はナノマシンに適性が無かった・・・いや、半分は適正があったが半分の精神体には効果が無かった。
その星は、また子が生まれ楽園への道を進み始めた。
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悪意は最初ただのエネルギー体だった、自我も無くただ漂っているだけだった。
しかし、人や動物を見つけ触れてみた。
悪意は人や動物に触れると、その中に入っていった。。
ゆっくりと長い時間をかけて、人や動物の事を学んでいった・・・
悪意は感情や知識を増やすため、様々な物を利用した。
それは、無機物や有機物に限らず星その物も全て・・・
それを繰り返していった。
そして知ることになる、自分の望みを・・・
望みをかなえるために、悪意を内包した者が、悪意を内包する者を倒すと勝者に移っていくと言う事を利用することが1番だと言うことを・・・
その為に悪意は学び・・・少しずつ進化していく・・・
そして、1つの星の近くで同族が消えていくのを確認し、散らばっていた全悪意がその場所に集まってゆく・・・
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平和なその星では1つの異変が起こっていた・・・
ハーフエレメンタル族の一人が、彼らの中の娘に恋をした・・・
感情が戻ってきたことで、愛すると言うことを、もう一度学んだ・・・学んでしまった。
2人は仲が良く、問題にもならなかったため黙認された。
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悪意が集まっているのが解ったハーフエレメンタル族だが、やっとここまで来たのに全てを捨てられなかった・・・感情が戻ってきたために・・・
ハーフエレメンタル族は、少しずつだが悪意を無効化できる身体になったため、戦闘する事を選んでしまった・・・
最初のうちは特に何も無かった、順調だった。
悪意は感情を理解しはじめてしまった・・・
悪意は自らのエネルギーを使い一匹のモンスターを作る・・・
世界最初の魔王だ・・・
魔王は、モンスターを作り出し彼らを襲わせる・・・
ハーフエレメンタル族が奮闘したが、悪意が体内に入る量が多くそこまで倒せない。
彼らもまた戦ったが、戦闘に適していない・・・ナノマシンの改良が始まった。
時は過ぎ、ナノマシンの改良は終わった・・・ハーフエレメンタル族のような魔法が使えるように、身体をエネルギーで強化できるように・・・
身体の負担を考えリミッターを100個・・・それを超えたとき細胞の進化が始まる・・・その者の願いを叶えられるように・・・
戦いは彼らとハーフエレメンタル族が優勢だった。
そこで悲劇が起きる・・・ハーフエレメンタル族の一人の彼女となった彼らの中の娘が死んだ・・・
怒り狂った・・・モンスターどもを1人で倒し魔王すらも1人で倒した・・・
それだけでは留まらず、仲間の彼らをモンスターを見境無く倒していった・・・闇に落ちてしまった。
ハーフエレメンタル族は、迷ったが倒すしか選択肢は無かった・・・
直接倒せないため、武器を作成し、彼らに渡し倒して貰うことにした。
武器ならば大丈夫だと思った・・・しかし無情なもの・・・
武器の作成者にも悪意はほんの少しだけ吸収される・・・
ごく一部であるが、魔王も倒し怒り狂った悪意は計り知れない物だった。
全作成者の3人が、闇に落ちた・・・
作成した武器では、3人を倒せなかった・・・武器からの悪意で、少しずつ回復してしまうためだ・・・
ハーフエレメンタル族の船団を率いる隊長が、自ら犠牲になり3人を倒した。
やはり隊長も闇落ちした・・・
しかし、遺言どおり次元結界で世界と魔王を分断し、分断された魔王を少しずつ倒していく作戦を実行した。
平和な世界を作るために。
6/3 改稿あり 加筆あり