表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言い訳ノート  作者: a i o
4/23

嘘/思い出/水あめ

嘘/


つまんないことから

次々と

上手に嘘をつけるようになった


触れれば

パチンと弾ける

シャボン玉のようなそれは

誰にも

触れられることなく

飛んでいくから


僕の嘘は

どんどん

軽くなって


僕の真実ほんとう

だんだん

軽くなって



ただ

吐き続ける


ここより高く

飛べるように





思い出/


良かった、なんて

思えないんだ


だって、

ほら

僕は


細部を顕微鏡で覗いて

後悔しちゃうし

書き損じた答えばかり

頭から離れない

ほうだから


あの頃は良かった、なんて

そんなこと


到底

思えやしないんだ






水あめ/


どうせ最後には

意地になるだけだと

知っているのに


赤く着色された水あめは

透きとおった宝石のようで

きっと

夢のような甘さで

これ以上

いいものなんてない、


そんな気にさせるから


そう思わせるひとに

出会ってしまうと

つい

身構えてしまう


結局は

無駄な抵抗だと


分かっているのだけれど

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ