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夕立
突然の夕立のような想いならば
間にあうのだろうか
予感が支配する
湿った空気の中の
微かな水の気配
見上げた
流れつく重たげな雲
震える風のつめたさ
起こるであろうことに
捕らわれる
一滴が走りだせば
まだ
耐えられるのだろうか
予感が支配する
絡んだ視線の中の
密かな水の気配
澄ませた
耳に辿り着くくぐもった声
諦めた思考のつめたさ
起こるであろうことに
捕らわれる
突然の夕立のような想いならば
間に合うのだろうか
一滴が走りだせば
耐えられるのだろうか
それは過ぎ去るからと
許せるのだろうか




