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「あかりさんたちはどれを買おうとしてるんですか」
「あ、明美ちゃんやっと来たのね。見てよこのご当地キャラ弁当。くまもんとかバリィさんとかいろんなゆるキャラがいるんですけど!」
「あかりさん、それ子供用ですよ…………ほら、くまもんのほっぺは人参、バリィさんの黄色は卵でしょうけどふなっしーの緑はピーマンだと思います。
量も少なめに作ってあるし人参とピーマンなんて子供の嫌いな食べ物ベスト10に入るような食べ物だから好き嫌いをなくして欲しいってことでしょうね」
「海音ちゃんの視点が家庭的すぎるぅ~~。もしかして日頃から料理とかする感じなのかな?」
実は海音ちゃんには小学3年生の弟くんと小学2年生の妹がいる
学年はよく覚えていないのだが二人とも可愛らしくて見ていて飽きない
私たちとは少なくとも5年ぐらい歳が離れているので、懐かしい思いがある。私たちにもこんなことをしている時代があったなぁ……と完全に子供を見ている感じだ
たまに一緒に遊んであげることもあるけど私たちはまだ中学2年生で、まだまだ子供の分類には入るだろうけどこの子達に比べたら大人になると思うので私たちもしっかりしないとと思えるのだ
そう思うのは海音ちゃんも同じようで、叔母さん(海音ちゃんのお母さん)が忙しい時は海音ちゃんが料理や洗濯などの家事をやっているのだ
だから料理についての知識も広いし、子供の面倒を見ることに関しては職人級だ
「たまに料理することがあるんですよ…………それより急がないと電車に間に合いませんよ。早くお弁当を買って白崎さんと合流しましょう。そういえば浜口のやつは?」
「浜口くんはなんでもいいから適当に買ってきてくれって。今はそこで荷物見ててくれてるよ」
「すいませーん、この逆ロシアンルーレット弁当ください」
「即決!?」
っていうか逆ロシアンルーレット弁当ってなに!?
逆ロシアンルーレット弁当なんてむちゃくちゃな言葉聞いたことないんですけど!?
ショールームの中をよく見てみると中には握り寿司が入っていて、その中にとてつもない量のわさびが入っているみたいだ
弁当名もちゃんとにぎり寿司弁当となっているが、その横に小さく「ロシアンルーレット、逆ロシアンルーレットも可」と書かれていた
これを作った人も旅先で盛り上がってもらえればと思って作ったのだろうけどロシアンルーレットって一人でやるものではないよね!?
それってただの地獄だよ!!!




