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私と彼の恋模様  作者: 辰野
94/224

94.

 ぐぬぬ…………まさかあれが仕組まれていたなんて思ってもいなかった、私のバカ!!

 でも大丈夫、このターンを凌げばまた私にチャンスが廻ってくる


 「くっ、けど大丈夫。このターンを凌ぎきって私がハートの9を取るんですから。絶対に負けられません」

 「そんな簡単に負けてたまるか。もうこのターンで終わるのは決まってることなんだからな」

 「いいえ、白崎さんには負けてもらう必要があります。負けてもらわないと困るんです」


 そう言いながら背中の後ろで白崎さんに見られないようにシャッフルする

 でもジョーカーを置いておくのはすでに右だと決まっている

 だってババ抜きが始まってから白崎さんはほとんど私から見て右から2番目を取っている

 無意識にババ抜きをやっているとどうしても自分にとって一番抜きやすい所を選んでしまうのだ

 だから私はそこにジョーカーをおいてこのゲームを終わらせないようにしなければならない


 「さ、早く取っちゃってください。急がないと電車の乗り換えに間に合わなくなりますよ」


 そして人は焦り始めた時が一番自分の癖が出やすくなる

 本当は電車の乗り換えが始まるまで20分もあるのだが、焦りを少しでも意識させることによってに結果が違ってくるのだ

 そして私はどちらが取られてもいいように目を瞑っておく

 これならどちらを選ぼうとしても表情に出ることなんてないので悩んでても仕方がないと思ってさっさと取ってしまうことが多いのだ

 

 前に人の心を読むことが仕事である『メンタリズム』の人がババ抜きをやっている所を見たことがある

 その人は相手の表情やら癖などを完璧に分析してすんなりと勝ち進んでいった

 確かにそれはすごいことだし心を読まれたらどうやっても勝てなくなる

 けど、もし私がその人と対戦することになったら絶対に目を瞑って自分でもどこにジョーカーがあるかどうか分からないようにする

 そうしたら勝つ確率は元々と同じ2分の1に戻るはずだ


 「じゃあ俺はこっちだな」

 「…………え?」


 ここまで色々と考えて策略を考えてきた私だが、終わり方はあまりにもえげつなくて簡単に終わってしまった

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