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「あーー、ダメだ。全然揃ってくれなーーい。なんであと3枚まできて揃ってくれないのーー!!」
「別にいいじゃないですか。僕なんてまだ7枚も手札あるんですよ。羨ましいです」
「それより、明美。あんたジョーカー持ってるでしょ。早く白状しちゃいなさいよ」
「だから私は持ってないって。それより白崎さんの方こそ持ってそうじゃん。さっきから手札減ってないし」
「手札が減ってないからって人を疑わないでくれよ。…………ほら、やっと減った」
私たちは新幹線の中で定番中の定番であるババ抜きでこれまでもかという盛り上がりを見せていた
日頃、ババ抜きをしたところでここまで盛り上がるなんてことはないのに雰囲気が違うだけでこれほどまでに盛り上がれるものなのかと感動した
これまで旅行といっても小学校6年生で行った修学旅行しかなかったので、すごい新鮮味があってさっきからテンションがおかしいほど高くなっていた
もちろん、テンションが高くなっているのは私だけではなくて日頃おとなしい海音ちゃんまでもはっちゃけている
浜口くんなんかあまりにも和むのが早すぎて白崎さんたちとは初対面だったことも忘れてしまっるみたいだ
「よし、あーーがりっと。つまり罰ゲームを受ける事になるかもしれないのは直人か明美ちゃんってことだよね。明美ちゃん、頑張れ!」
そしてこのゲームにはちょっとしたペナルティがある
ゲームを楽しむためには負けた人が罰ゲームをしたり、勝った人がなにかご褒美をもらえたりとするのはよくあることだ
私もその意見には賛成だったしどうせ罰ゲームがあったとしても誰かの荷物を運んであげるとかその程度だと思っていた
けど、まさかその罰ゲームが初恋の人の話なんて聞いてないって!!




