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私と彼の恋模様  作者: 辰野
91/224

91.

 「お、活きのいい少年みっけ。ってことは君が噂してた浜口くんってことでいいのかな」


 二人の言い争いを止めるのに手間取っていたらいつの間にかあかりさんたちが来る時間になっていたらしい

 いつもの二人の言い争いを止めることでさえ結構苦労しているのに、テンションが高まっている二人を止めるとなると私には荷が重すぎた


 浜口くんはあかりさんたちとは初対面となるので簡単な自己紹介をしている

 いま思えば、よく浜口くんがついてきてくれたと思う

 私だったら一度も会ったことのない人達と旅行なんて到底無理だ

 それって私たちがついていくような人たちだから大丈夫だと思ってくれたのだろうか、それとも特になにも考えずについてきたのかな

 うーーん、人の気持ちってよく分からん…………


 「それよりそろそろ駅の中に入ったほうがいいっぽいぞ。あかりが遅刻しなかったから時間にはだいぶ余裕があるがホームで待ってても損はないだろ」

 「聞き捨てならないわね。そんな言い方したら、まるで遅れてくる方が当然みたいに聞こえてくるのだけど」

 「それはそうだろ、いつもお前は遅れてくるんだから。むしろ、なんで今日は遅刻しなかったのか聞きたいぐらいだ」

 「それはあんたがやかましいほど電話してくるからでしょうが!!おかげで私の安眠が邪魔されたんだからね!!あと5分したら布団から出ようって思ってたのに」


 いや、それ絶対に布団から出ないやつだから!!

 むしろ白崎さんが電話をしなくてそのまま安眠を続けていたら冗談抜きでやばいから!!


 浜口くんはまさかの展開におどおどしていて、二人の仲介に入ろうとしているが無駄になるだろうからやめさせておいた

 まるで海音ちゃんと浜口くんのようなペアではあるが、白崎さんとあかりさんは昔からの付き合いなので本当の喧嘩になるようなことはないはずだ

 むしろこの二人が静かにしていると気味が悪いので是非ともそのままでいて欲しい


 二人で何かを話しながらもこうやって着々とホームへと向かっているし、私たちが質問をしてもすぐに返してくれる

 ただ二人だけで盛り上がっているようにも見えるが、適度に話を振ってくれて私たちが無言にならないようにしてくれている

 場を掻き回すトラブルメーカーというよりもクラスによくいるムードメーカーみたいな感じなのかもしれない

 その役割を二人で一緒に請け負っているみたいな気がしてなんだか面白かった

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