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私と彼の恋模様  作者: 辰野
81/224

81.

 その日をさかいに、私の周りからいろいろなものがなくなっていった

 教科書やノートは全て家に持って帰っていたのでなくなっていることはなかったが、学校に置いてある体育館シューズやリコーダーなどはすでに取られていた

 体育館シューズは他のクラスの子に借りれたので何とかなったが音楽の授業は諦めた

 流石にリコーダーを忘れたからと言って他の人に借りるわけにもいかない


 海音ちゃんにもこのことを伝えようかと思ったが目で「今は言うな」と合図を送られた

 別に嫌われているわけではないのだろうがここまで避けられると流石に傷つく

 最近は必要最低限しか話せていないので海音ちゃんが何を考えているのかがさっぱり分からなくなってしまった


 「今日はいろいろ忘れてるね。具合でも悪いの?」

 「ううん、平気。ただボーッとしていただけだから」


 海音ちゃんとあまり話さなくなった分、前原さんとはだいぶ仲良くなっていた

 前原さんとはつい最近まで話していなかったのに、いざ話してみると止まらなくなるほど話し込んでしまうのだ

 給食を食べ終わって一息ついたので前原さんとどうでもいい話をしていたらいつの間にか昼休みが終わっていたこともこれまでに何度かある

 いつもは海音ちゃんと図書室に行っていたので教室で過ごす昼休みはすごい新鮮なものがあった


 「そう……それならいいんだけど…………。なにかあったら私に言ってよ」

 「うん、いざって時は頼らせてもらうね。ありがとう、前原ちゃん」


 前原さんと話していて一つ分かったことがある

 前原さんも海音ちゃんと同じかそれ以上にお節介な人だってことだ


 今だって海音ちゃんと同じように私の健康を気遣ってくれるし、相談にだって乗ってくれる

 海音ちゃんと違うところと言えば思った以上に突っ込んでくるところだろうか


 海音ちゃんの場合心配はするけど私が話したくなさそうならそれ以上突っ込んだりしない、私がおかしなことをしたら指摘してくれるし怒ってもくれる

 前原さんは私を心配しすぎて言いたくないところまでつっこんできてしまう

 たぶんこの距離感の差は、私と前原さんが知り合ってまだ間もないからだろうし、これからもっと仲良くなっていきたいと思った

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