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私と彼の恋模様  作者: 辰野
73/224

73.

 「えっ、そんなことないじゃん」

 「はーー、明美さぁ。男子からの目って気にしたことないでしょ」

 「男子からの目?そりゃ誰だって見られたら気にするでしょ?」

 「そうじゃなくて!」


 私は他の人からジロジロ見られていたりしたら気にするよ?

 なにか悪いことしたのかもしれないし、ずっとこっちばっかり見るものだから緊張して仕方ないもん

 でもなんで海音ちゃんは男子限定って言ったんだろう?

 見られるだけなら別に怖いとか思わないし、女子の目も気になるんだけど……特にいじめられるようになってから


 海音ちゃんは「これだから明美は」って頭を抱えているけど、私なにか悪いことした?

 最近は海音ちゃんに怒られてばっかりだけど今回は怒られることないと思うよ

 ……それともこれって怒っているんじゃなくて呆れているのかな?

 う~~ん、人の気持ちって難しい……


 「はーー、もう別にいいや。ようするに、明美は他の女子から羨ましがられているってこと」

 「……やっぱりこの身長が」

 「…………いい加減にしないと怒るよ」


 さっきの訂正!怒られるようなこと充分していました!!

 別に私は悪気があってそんなこと言っているつもりじゃないんだけど、どうしてもこの身長だと目立っちゃうし男子に話しかけられることも多いんだよね

 始めの頃はすごく怖かったけど、そのおかげもあって早く男性恐怖症が克服できたんだからちょっと嬉しいかも……


 「でもなんでそんなのが羨ましいの?その人はあんまり喋らない人なのかな?」

 「んーー、確かに明美の言うとおりに話し相手が欲しいってこともあるだろうけどちょっと違うんじゃない?私より目立つ人は気に入りないなんてお嬢様的感覚なのかもしれないし」

 「いやいや、自分より目立っている人を蹴落とす人なんてそうそういないでしょ。少なくとも私たちのクラスにはいないと思うよ」

 「でも女子の裏の顔は怖いって言うじゃん。明美がよく知っている人でも心の中では憎いと思っているかもしれないよ」

 「まっさか~~」


 この時はまだそんなことなんてあるはずもないと思っていたのだ

 確かに女子には表の顔と裏の顔があるとは思っているけど、それは男子にアピールしたい人が自分を取り繕っているだけで女子の中では普通に喋っているはずだ

 私の周りにも確かに男子がいるときだけ女子になるような人はいるけど人をいじめる人ではないと思っていた


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