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私と彼の恋模様  作者: 辰野
72/224

72.

 「じゃあ私、会議があるから教室で待っててもらっていい?たぶん1時間ぐらいで終わるだろうから」

 「全然大丈夫だよ。会議がんばってね」

 「うん、それじゃあ行ってくる」


 いつも見回りをするのは生徒会の会議が終わった後らしいので私と海音ちゃんは授業が終わってから1時間ばかり待機である

 といっても、ただ椅子に座っているのも暇なので私の下駄箱を確認しに行ったりした

 もちろんまだイタズラはなくて今朝キレイにしたとおり、ピカピカになっていた

 今ではイタズラされた分、何度も濡れた雑巾で拭いているのでいたずらされていなければ誰の下駄箱よりもキレイだと言い切れる


 それにしても思い返したら妙でもある

 なんで犯人は何度も消されているのに水性ペンから油性ペンへと変えないのだろうか

 私たちが必死に消している姿を想像して面白がってる?それとも他にも変えられない理由があるの?

 考えれば考えるほどドツボにハマっていきそうなので考えないようにしたがそれでも気になってしまう


 「ねぇ、なんで相手は私をいじめてくるのかな……」

 「さぁ、私は人をいじめようなんて微塵も思ったことないからその人の気持ちは分かりません。

 明美も相手の気持ちなんて気にしなくていいんだってば。

 …………まぁ、明美の場合は嫉妬から来てそうだけどね」

 「えっ、なんで?」


 いじめの原因には人より優位に立ちたかったりイラついたりいろいろあるだろうがなんで海音ちゃんは嫉妬だって言い切ったんだろう

 頭だってそんなにいいほうじゃないし(むしろ悪いし)、他の人と比べて抜きでているところなんて……


 「あ、分かった。身長でしょ」

 「誰が身長を気にしてるって言った!?」

 「う…………ごめんなさい……」


 いつも海音ちゃんが身長、身長って言ってるからてっきりそれなのかと思ったけど、どうやら私は地雷を踏んでしまったらしい

 他の人より抜き出てているって考えて本当に抜きでている身長だと考えたのが楽観的だった

 でもそれ以外って言われたらなんだろう


 「たぶん明美が可愛いからだと思うけど。実際にも明美モテモテだし」

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