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私と彼の恋模様  作者: 辰野
65/224

65.

 「ほら明美、はやく行くよ」

 「ちょっと待って!あと十秒でいいからちょっとだけ待って!!」


 軽くなった私の気持ちもすぐにドスンと重くなる

 学校に着いた途端に自分が今から何をしようとしているのか気づいてしまったのだ


 別に学校に忍び込むのに罪悪感があるだとかそういえば私いじめられていたんだって思い出したわけでもない

 夜の学校っていうのが恐ろしく怖いのだ

 もう少しで夜の12時。お化けとかが一番出てきそうな時間帯である

 そんな時間に学校に忍び込もうなんて自殺行為すぎる


 もちろんそんな時間に学校の門が開いているわけもなく、海音ちゃんはすでに門を乗り越えて学校の敷地内に入っている

 私は運動神経が悪くて門を乗り越えるなんて器用なことはできないので白崎さんに抱え上げてもらっているが、今は恥ずかしさよりも恐怖の方が圧倒的に勝っている

 なんで海音ちゃんは学校の敷地内に入っているのにあんなに自然でいられるのだろうか


 「……やっぱり怖いのか?」

 「ひぇ、ぜ、全然怖くなんかないですよ。これは……そう、武者震いってやつです」

 「はいはい、分かったからはやく降りてくれないか。俺たちが入れない」

 「…………はい」


 私はようやく白崎さんの言うとおりに門から降り始めた

 白崎さんがある程度のところまではあげてくれたので門をまたぐことはできたのだが、そこから降りるのが怖くてずっとそのままの体勢だったのだ

 なにも起こりませんように…………


 「よし、明美ちゃんも無事に降りられたことだし私たちもそっち側に行きますか」

 「だな。お前は一人で登りきれるよな」

 「えーー、無理。明美ちゃんみたいに持ち上げてくれると助かるな」

 「あっそ。じゃあ先に行ってるぞ」

 「あーーん、ちょっと待ってよ。か弱い女の子をおいて一人で行っちゃうなんて正気の沙汰じゃないわよ」

 「なにがか弱いだ。門より頭ひとつ分大きいくせによじ登れないわけないだろうが」

 「……ちぇ、直人のケチ」


 なんか私以外の人たちこの状況をすごく楽しんでいません!?

 あかりさんからも海音ちゃんからも全く恐怖の色が感じられないのですが!?


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