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私と彼の恋模様  作者: 辰野
62/224

62.

 「まさかとは思うけど……白崎さんたちを呼ぶわけじゃないよね?」

 「それ以外に誰がいるって言うのよ。私たち、どっちとも上に兄弟なんていないんだし頼りになる大人の人なんて他にいないでしょ」

 「ダメだよ。だってそんなことしたら」

 「確かに白崎さんにこのことを話したくないのかもしれない。けどさ、もう私たちだけで解決できるような事案じゃなくなっているんだよ

 ここはあかりさんたちを頼りにさせてもらおう」

 「…………。そうだね。前に白崎さんがなんでも協力してくれるって言ってたもん。迷惑になるかもしれないけど、白崎さんたちを頼らせてもらおう」

 「分かってきたじゃん」


 元をたどって言ったら白崎さんが関係していないとは言い切れない

 別に白崎さんが悪いって言いたいわけじゃないけどあの人なら明美のことを最優先に考えてくれるだろうと思ったからだ


 欲を言えば車を運転できる人が知り合いにいればその人を呼びたかったのだが、私にはそんな知り合いもいないのでなるべく年上な白崎さんたちが適任だろう

 あかりさんたちにとっては夜中にわざわざ中学校まで電車で行き、帰りは歩いて帰らないといけないのだから良いことはなに一つない

 けど、あかりさんも白崎さんも、事情を説明したら絶対に手伝ってくれる自信があった


 「で、私は白崎さんたちに連れ添ってもらうことにしようと思っているけど明美はどうする?やっぱりおうちで寝ていたい?」

 「うぅ~~~、海音ちゃんのイジワル。分かったよ、私も一緒に行くよ!元はといえば私のことなんだもん。海音ちゃんにばっかり頼らないって決めたんだもん」


 それに、白崎さんたちが来るなら明美も一緒についてきてくれると思った

 確かに私一人で解決したほうが楽ではあるけど、これは明美の問題である

 首を突っ込むのはいいけど、突っ込みすぎて私が解決してしまったら、果たしてそれは誰に課せられた試練なのだろうか

 こういう試練は問題になっている人が解決するからこそ意味があると私は思っている


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