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「だって朝だと私たちがどこかで会っていてもおかしくないじゃない。いくらなんでも日が出てない時間からやるっていうのはおかしいし……」
「でもでも、今日は紙切れしか入ってなかったから、もしかしたら慌てて逃げたのかもって言ってたよね!!じゃあ夜じゃないでしょ!!」
「もしあれが本当にその時にやっていたならね。もし私たちが嗅ぎまわっているのに気づいていたとしたらフェイクって可能性もあるわ」
「うう~~」
「大丈夫だって、私が一人で行ってみるから」
明美は小さい頃から幽霊やお化けなどオカルト系が大の苦手である
私はお化け屋敷とか好きだから明美の気持ちは分からないけど、後ろに誰かがついてきているのではないかと思ってしまうらしい
そういえば、小学校の時に行った修学旅行で小さな肝試しをしたのだが、泣きそうな顔になりながらずっと私の袖を掴んでいたのを覚えている
クラスの男子がそのことで明美をからかってみたら本気で泣いてしまって、からかっていた男子たちがひたすら謝っていたっけ
「でもそれだと海音ちゃんが危ないよ」
「大丈夫、大丈夫。明美と違って私はお化けなんて全然信じてないから」
「それもそうだけど学校からどうやって帰ってくるの。海音ちゃん家からだいぶ距離あるよ」
「あぁ、そっかぁ。行きは終点の電車で行くとして帰りが面倒か……」
確かに明美が指摘してくれたように行きは良くても帰りは学校から家まで歩かなくてはならない
私も真夜中に道をウロウロするのは怖いものがあるかもしれない
いくらオカルト系に強いと言っても精神面で強いだけで、悪い人間と出会ったとしても自分でなんとかできるような力は持ち合わせていない
できれば男手でと保護者とは言わなくても私たちよりしっかりしていそうな人が欲しいところだ
せめて高校生か大学生ぐらいの人が……
「あ、もしかしたらなんとかなるかもしれない」




