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私と彼の恋模様  作者: 辰野
58/224

58.

 「まぁ、明美だけじゃあ無理だろうけどね」

 「できるもん!私だって海音ちゃんのようには行かなくても心の支えになることぐらい……」

 「あぁぁ、はいはい。無茶しないでねー」

 「話聞いてよ!!」


 明美に人を支えるのはどう考えたって無理だ

 あまり物事を考えずに突っ走っていくタイプだから見ているこっちの方がヒヤヒヤさせられる

 …………だから明美が支えるっていうなら私も一緒に支えなくちゃね


 「ってことでさぁ、もちろん私たちを頼ってくれるわよね。明美にあんな長文を話させておいて頼りなさそうだから嫌ですなんて言わないよね」


 正直私も驚いているのだ

 明美が男子である浜口に自分から話しかけてあんなにも長いあいだ話していたことに


 今回の件で明美の男性恐怖症が悪化してしまうのではないかと心配していた

 もしかしたら人間不信になってしまうかもしれないとも思っていた

 けど明美は私が思っている以上に強い子だった

 悪化するどころかむしろこの逆境の中で更に強くなろうとしている


 「…………あぁ、頼りにさせてもらうよ。二人とも」


 だからこそ明美の気持ちなら伝わるかもしれないと思った

 同じような待遇にあったにも関わらず最後まで諦めずに戦い続けた明美と、戦うことを諦めていいなりになってしまった浜口

 だからこそ浜口は明美の気持ちが分かるし、明美も浜口の気持ちが分かる


 私なんて明美の気持ちなんてさっぱり分からない

 今までいじめられたことも痴漢にあったこともないし、男が怖いなんて思ったこともない

 あかりさんならと思って相談しても、あかりさん自体が痴漢にあったとしてもそこまで気にする人ではなかったからよく分からなかった


 明美の気持ちなんて明美しか分からない

 その気持ちが分かるのは同じような待遇に会った人しか分からない


 だからこそ私は明美を支えることしかできない

 頑張るのは明美本人なのだから

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