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私と彼の恋模様  作者: 辰野
55/224

55.

 保健室についてみたらすでにベッドはすべて使われていた

 先生いわく、最近不良グループの奴らがずっと居座っていて大変らしい

 この先生は他の先生とは違って不良グループにも厳しく注意をする先生だが、それでも「俺、体調が悪いんで」と言われると追い出すにも追い出せないらしい


 「それじゃあ仕方ないですね。早退の許可ももらっているのでこのまま帰ることにします」

 「ほんとに大丈夫?なんなら近くまで送ってあげようか」


 それにこの先生はいい意味でお節介でもある

 今だって忙しいだろうに俺を気遣ってくれているがなんとか帰れそうなのでお断りさせてもらった


 「それより堀川さんいます?先生から伝言頼まれていて」

 「堀川さん?あぁ、あの背の高い女の子ね。つい最近までここに来ていたけど 最近は来てないのよね。やっぱりあの子どこか体の調子が悪いのかしら。

いくら聞いても大丈夫ですって言って話してくれないのよ」


 確かに中の様子をうかがっても堀川が来ているような雰囲気はない

 最近は来ていないって言っていたけど、じゃあなんで遅れてきているのだろう

 毎朝寝坊しましたってわけでもないだろうしなにか他に理由があるのだろうか


 「分かりました。また今度会った時にでも伝えておきます」

 「なんだったら私の方から伝えておこうか」

 「いえ、そんなに急いでないので大丈夫です。それでは」


 ほんと、教師っていうのも人によってだいぶ違うなぁ

 うちの担任なんて直接言えばいいものを病人に押し付けてくるのに、保健室の先生なんか直接会うかどうかも分からないのに伝えておこうかなんて言ってくれた

 あの人のことだから堀川が保健室に来なくても教室まで訪ねて行って伝えるつもりだろう


 うちの担任があの先生ならなにも苦労なかったのにと思っていたそのときだ

 上履きを履き替えようと下駄箱の扉を開けてため息をついている堀川を見た


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