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私と彼の恋模様  作者: 辰野
54/224

54.

 おかしいと思い始めたのはたぶん堀川がいじめられ初めたときからだと思う

 俺が掃除の時に使っている雑巾がいつも濡れていたのがきっかけだ

 雑巾を干す時にちゃんと水分は取っているはずなのに、掃除時間になるとやっぱり濡れているのだ


 最初は誰かが使ったのではと思っていたが連日続いていくにつれておかしいと思い始めた


 新たな嫌がらせにしては雑巾もキレイにされているし、風で飛ばないように洗濯バサミで止めてある

 確かに俺がいつも雑巾をかける場所は取りやすいがだからといって俺のばかり使うだろうか


 この時はそこまで気にもとめずに、もしかしたら学校七不思議なのではないかと軽い感じで考えていた


 「ねぇ、最近明美ちゃん元気なくない?」

 「確かに私も思ってた。どこか体調悪いのかな。先週からずっと保健室行ってるし」

 「でもそんなに体調悪いなら学校来ないよ。サボってるんじゃない」

 「まさか、明美ちゃんに限ってそれはないよ」


 確かに堀川は1、2時間目は保健室にいる

 でもなんでその時に限って保健室に行かなければいけないのかはみんな不思議に思っていた

 気になりはするものの誰も怖くて聞けないのだ


 そしてその3日後、俺は重い体を無理して学校まで来ていた


 体温計を使わないでも分かるような熱、呼吸すら辛く感じてしまうほど止まらない咳、明らかに風邪をひいている

 家にいても暇なだけだし午前中もあればあると思って来たらこのざまだ

 俺は担任の先生に事情を話して保健室で少し休んだあと、早退する権利をもらった

 先生には呆れられたがついでに堀川が保健室にいて元気そうなら授業に参加するよう伝えるように頼まれた


 先生の方から言えばいいのについでだからと俺に押し付けてきたのだ

 先生にとって堀川のことはついで程度なのかと思いながらもしぶしぶ了承した


 今までこれといった会話をしたことはないが堀川は授業をサボるような感じではない

 きっと本当に体調が悪くて保健室で休んでいるのだろう

 それならそれで伝言も伝えやすいので(伝える意味がなくなるが)さっさとすませようと思いながら保健室へと向かった

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