50.
「おお、やっときたか浜口、ちゃんと脅してきたんだろうな」
二人と別れて向かった先は体育倉庫
この学校にある唯一で最悪な不良グループが居座っている場所
先生たちも怖くてこいつらには歯向かわない
誰だって自分が一番かわいい
そして話しかけてきたやつがこの不良グループの中のリーダー。三島龍技
このグループの中でも一段と力が強く、怒ったら誰でも止められない要注意人物だ
「おいおい、遅かったじゃねぇかよ。道草食ってんじゃねぇぞクズが」
「そうだぞおい。なんで女一人を脅しに行くのにこんな時間がかかってんだよ」
そして三島にしたがっている不良ども
今いるのは三人だけか…………
これならなんとかなりそうだな
「…………脅して……これませんでした」
「あぁ?脅してこれませんでした?俺は脅して来いって言っただろうが!!あぁ!?」
「生意気言ってんじゃねぇぞクソが!さっさと行ってこいや、オラ!!」
いつものように蹴りが飛んできて腹にものすごい衝撃が走る
こいつらの機嫌を損ねたりしたら俺はサンドバッグ状態にされる
これで意識が飛んだりしたらさらなる追い打ちをかけられるので下手に意識を飛ばせない
それに、蹴られたり殴られたりするのはだいたい腹なので他の人にはバレない完璧な手口
俺はなにも抵抗せずにただただ蹴られ続けた
どのくらい経ったのだろうか
1時間ぐらい経っているように思えるが実際は10分そこらではないだろうか
やっとのことで下っ端どもが俺を蹴るのを止めてくれた
「おし、もう一度聞いてやる浜口。俺は心が広いからさっきの発言はなかったことにしてやろう。俺たちのために堀川を脅してきてくれるよなぁ」
なにがさっきの発言はなかったことにしてやろうだ
散々殴ってきたくせに
いつもなら俺はこいつの言うことを聞かなくてはならない
そうでもしないと文字通り立てなくなるまでいためつけられるあ
けど俺はもう決めたんだ。堀川たちには絶対に手を出さないって
「誰がやるかよ……この、クズが」
息をするだけでもキツいのに俺はハッキリとそう告げた
もしかしたら言葉にできなかったのかと思ってもう一度言いかけたとき、三島の顔が急変した
「…………おまえは調子に乗りすぎたようだな。俺様がおまえを調教してやんよ。ありがたく思え」




