45.
プルプルプルプル、プルプルプルプル。
あれ、どこかでなにか鳴ってる
……あぁ私の携帯か。そういえば着信の音だった気がする
こんな時に誰…………海音ちゃんか。早く出てあげないと海音ちゃんに気づかれちゃうよね
「…………もしもし」
「明美?なにか私に言うことがない」
海音ちゃんはいつもこうだ
普通の人が怖くて聞けないようなこと
でもズバッとドストレートで聞いてくる
いつも他の人にはデリカシーがないとかはた迷惑だとかいろいろと言われてるけど、私はそんな海音ちゃんがカッコイイと思う
「…………黙って帰っちゃってごめんなさい?」
「今、明美の下駄箱の前にいるんだけど」
私の最後の抵抗もあっさりと破られて話の流れを持っていかれる
そっか、もうバレちゃったんだね
「あんたさあ、潰れそうになったときは必ず私に言いなって言ったよね。絶対に私が一緒に支えてあげるからって言ったよね。なんで私を頼ってくれないかな」
「だって…………そんなことしたら海音ちゃんまでいじめられちゃうじゃん!!心配かけちゃうじゃん!!悲しくさせちゃうじゃん!!そんなこと私にはできないよ!!」
気づいたら私は海音ちゃんに対して怒鳴っていた
海音ちゃんはなにも悪くないのに、単なる八つ当たりなのになぜか私の心はスッキリした
それほどまでに自分が潰れかけていた事に初めて気がついた
「……言い分はそれだけ?たったそれだけ?」
「…………」
「なら私も一緒にいじめられてあげる。心配させる?悲しませる?こんな大事なこと黙ってられるほうが心配するじゃん!!
親友ってなんでそばにいるのか分かる?一緒にいて楽しいからとかそんな簡単なことじゃないよ。お互いを支え合うためにそばにいるの」
「…………」
「そんな親友に対して心配させるとか悲しませるとか言ってんじゃないの!!迷惑かけて当たり前、むしろ相手に迷惑をかけられるほど相手を信用してるから親友なの!!
それともなに、明美は渡しを親友とは思ってくれてないの」
「そんなわけない!!」
「じゃあこれまであんたがされたこと全部話しな。私たちがその問題を解決してあげるからそれまで学校には来ないこと。分かった!!?」
「…………ぅn」
「返事!!」
「うん!」




