表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と彼の恋模様  作者: 辰野
43/224

43.

 「やっぱりその文字に心当たりがあるんだな」

 「………………ええ、でもなんでこれがバレて……というかあんたもこのこと」

 「いや、俺はなにも知らなかった。落書きの内容で大体の予想はつくけど」

 「あっ、そう。で、あんたはどうするの。言いふらす?それともこれを材料に私を脅す?」

 「なわけ。言ったろ、堀川が心配だって。このことは誰にも言わない。むしろそいつを見つけ出す手助けをさせて欲しい」

 「理由は?あんたが明美を手助けする理由」


 正直に言ってこいつを信頼していいものなのかどうか迷っている

 確かに浜口は私に今の明美の現状を教えてくれた

 けどそれは本当に親切から来てるのだろうか


 私でも人を疑いすぎだと思っている

 けど、こんなことがあっている以上、すんなりと人を信用しきれなくなっているのも事実だ


 「…………もう昔のことだけど俺もいじめられてたことがあったんだ。こんな周りくどいやり方じゃなくて暴力だったけど」

 「つまりあんたは明美に同情してるってことね。自分と同じような立場にあるから」

 「まぁそんな感じだ。目の前でいじめられてるやつを放っておけない、いじめられる辛さが分かるからこそ助けたいと思ってる」


 この話をどこまで信じていいのか分からない

 けど彼の目は曇っていないような気がした


 「勝手にすれば」

 「それじゃあお言葉に甘えて」

 「……ちょっと、いきなりなにすんのよ!!」


 こいつをどうしたらいいのかここでは決断できそうになかったので、とりあえず保留にした途端に浜口は行動を起こした

 私の手から明美の上履きを奪い取ったのである


 いきなりのことでなにも抵抗できずにすんなりと取られてしまったが、すぐに取り返そうと手を伸ばす

 あれをクラスのみんなに見せられたら明美のことだからこの学校を去ってしまうだろう

 そんなこと絶対にさせない!!


 「これ、なんて書いてると思う」

 「……は?」


 なぜか浜口は奪い取った上履きを私の前につき出してきた

 どうやらこの上履きを使って噂をばらまこうとは思っていなかったらしい


 けど浜口の行動の意味は未だに謎だ

 なんで分かりきっていることを聞くんだろう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ