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私と彼の恋模様  作者: 辰野
30/224

30.

 「ごめんね、二人とも。話が長引いちゃって」

 「いえ、大丈夫です。それよりもあかりさん、何話してたんですか」

 「んーー、海音ちゃんたちには内緒。それよりもあそこのクレープ美味しいのよ。みんなで食べましょ」


 そのお店はかなりの人でごった返していた

 中もほとんど満員で10人ぐらいだが小規模の行列までできている


 食べている人の姿を見ると確かに美味しそうなクレープだ

 バナナチョコやストロベリー、ブルーべりなど種類も豊富で色鮮やか

 ほんの少し香りが漂ってくるだけでもお腹が踊り出してしまいそうだ


 「直人はいつものキウイでいいよね。二人は何にする?」

 「うーーん、じゃあ私はチョコバナナで」

 「えっと、自分はメニュー見てから決めたいのでついて行っていいですか」

 「うん、構わないよ。海音ちゃんにはクレープ持つの手伝ってもらうから」

 「自分もそのつもりです。一人でクレープ4つは無理がありますもんね」


 そう言いながら海音ちゃんとあかりさんは行列の中に消えていった

 いつの間に海音ちゃんたちあんなに仲良くなってたのかな

 白崎さんと話してたときに後ろで盛り上がってたけどあの時なのかも


 「とりあえず席取っとかないとな。今日は天気いいしあそこのベンチとかでいいだろ」

 「そうですね。風が気持ちいです」


 あそこなら海音ちゃんたちも気づいてくれると思う

 少し距離はあるけど見えないような距離じゃないし人も少ない

 いざとなれば携帯あるし大丈夫だ


 「それにしても意外でした。白崎さんも甘いもの食べるんですね。勝手なイメージですけど甘いもの食べられないのかと思ってました」

 「そうか?案外甘いもの好きだぞ。最初は甘いもの嫌いだったんだがあかりに連れ回されて食べていくうちに段々と美味しく感じられるようになったんだ。

 今では二人で甘いもの食べに行くのは楽しみだよ」

 「お二人共仲いいんですね。従兄妹とは思えないです」

 「まぁ小さい頃から一緒にいたからな。歳も同じだし気が合う兄妹って感じだ」

 「あっ、じゃあ白崎さんもあかりさんと同じ高校3年生だったんですね。てっきりあかりさんの方が上かと」

 「やめてくれ、あいつの弟にはなりたくねぇよ」


 どうやら白崎さんはあかりさんの弟にはなりたくないらしい

 自由奔放で優柔不断、いつも明るくてみんなを仕切るまとめ役


 「私はあかりさんの妹になってみたいですよ」

 「それだけはやめとけ。色々と大変だから」


 白崎さんが本気で止めようとしていたのでつい笑みがこぼれてしまった

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