表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と彼の恋模様  作者: 辰野
21/224

21.

「それにしても明美ちゃん、背高いよね。二人とも中学2年生でしょ」

 「確かにクラスの中で背は高い方ですけどあかりさんの方こそ高くないですか!?」


 確かに私は162センチと中2の女子にしてはかなり大きいほうだ

 男子の中に紛れても身長だけで言えばそこまで目立たない


 それぐらい大きいほうなのにあかりさんの身長はそんな私をゆうに超えている

 私が見上げるほどだから170は超えてるんじゃないだろうか

 別にヒールとかを履いていないのに私より大きい女性なんて初めてかも知れない

 高校生ってみんなこんなに高いものなの!?


 「でも大きいからってそんなにいいものじゃないのよね。私もあかりちゃんぐらいの身長がよかった」

 「大きいのが悩みなんて羨ましいですよ。私なんて平均よりも小さいんですから」

 「…………中2の平均ってどれくらいなの?」

 「…………さぁ」

 「二人ともそれって無自覚なんですか!?背が低い人を侮辱しすぎです!!」


 そういう海音ちゃんは152センチと少し小柄である

 クラスの中でも確かに小さいほうだが格段に小さい訳ではない


 けど私と比べたらやはり小ささが目立ってしまう

 横に並んだときなんか10センチも差があるので余計に小さく見えてしまうらしい


 確かに私より頭ひとつ分小さいがその方が可愛らしいと思うのだが


 そんなことを考えていたらいつのまにか目的地についたらしい

 気づいたらあかりさんの足が止まっていた


 「さぁ着いたわよ」

 「着いたわよって…………ここですか?」


 てっきりどこかのお店とかに行くのかと思ってたら普通の住宅地に着いていた

 そんなことを考えているうちにあかりさんはさっさとその家に入ってしまう


 …………あぁ、忘れ物を取りに来たのかな?


 「さぁ二人とも入って入って、だいぶ暖かくなってきたけどずっと外にいたら風邪引くわよ」

 「…………じゃあ、お邪魔しまーす」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ