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私と彼の恋模様  作者: 辰野
19/224

19.

 「で、明美ちゃんはなんであいつを探してるの?なにかその後にとらぶったりした?」

 「いえ、何もないんですけど一言お礼言いたくて……」

 「…………それだけ?それだけのためにあいつを探してたの?」

 「はい、そうですけど?」


 うわーー、純粋だわこの子

 わざわざあいつにお礼言うためにこんなに探し回ってるなんて…………可愛すぎだろおい


 それにしてもあいつがほんとに人助けしてたなんて意外だなーー

 最初は遅刻した言い訳をでっち上げてたと思ってたのに……

 あいつには悪いことしたな

 あのあと思いっきり怒っちゃったし帰ったら謝っとこ


 「あのーーー、あかりさん?」

 「あぁ、ごめんごめん。ちょっと考え事してた。それであいつに会いたいと」

 「はい、是非会いたいです!!」


 この子、痴漢に遭って男が怖くなったりしてないのかしら

 私は大丈夫だけどこんな純粋な子なら怖いと思って当たり前だと思うのに


 「お礼なら私があいつに伝えとくっていうのもありだと思うけど」

 「いえ、できれば直接お礼が言いたいんです」

 「…………そう、じゃあ今度会わせてあげる」


 思った以上にこの子の意志は強いみたいだ

 そんな純粋な想いに私は答えてあげたい


 「今週の土曜日とか空いてたりする?部活とかで忙しかったりするのかな」

 「いえ、全然大丈夫です。文化部なのでそこまで忙しくないし」

 「はぁ~~~」

 「そっか、じゃあ海音ちゃんの方は」

 「え?私もですか!?私はお邪魔しないほうがいいんじゃ」

 「どうせなら大勢の方がいいでしょ」


 高校生二人に明美ちゃん一人なんて心細いだろうから誰か知っている人が一人でもいたほうがいいのよね

 海音ちゃんなら事情も知ってるっぽいし仲良さそうだしね


 「……分かりました、私もお邪魔させてもらいます」

 「よし、じゃあ決まりね。連絡先交換しとくから詳しいことはLIMEで」


 二人とも食べ終わったみたいだしあんまり長居してもお店側が迷惑しちゃうもんね

 それに、連絡先交換しといたほうがなにかと都合良さそうだし


 「あの、今日はありがとうございました。わざわざ帰るところを引き止めてしまって」

 「別にいいのよ。特に急いでる用事もなかったし」


 時間を潰してしまったことよりも、今から起こるであろう面白い事の方が興味がある

 それに、こんなに可愛い子たちが必死に頑張ってるんだもん

 ここで手伝わなくていつ手伝うのよ

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