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私と彼の恋模様  作者: 辰野
13/224

13.

 「遅いよーー、海音ちゃーん。はやく、はやくーー」


 楽しみとは言ったけど、明美ほどではない

 まさか朝の7時からその学校を探し始めるとは思ってもいなかった


 しかも明美の家に7時なので私はもう1本早い電車で行くしかない

 いつも休みの日は昼すぎまで寝てる私にとって苦行だ

 おまけに寝ぼけている私の頭に明美のハイテンションな声がすごい響いてくる

 

 別に調べるのは2校だけなんだから昼からでもいいじゃん

 私の活動期間は日が落ち始める頃からって決まってるんだよ

 

 「あーけーみーー、別に朝からじゃなくてもよくない?もう少し寝てから行こうよ」

 「この時間なら人も少ないでしょ。さ、早く行くよ」


 確かにもっともな理由なんだけど睡魔に勝るものはないのです

 おふとぅん最強なのです


 「で、最初に行ってみるところは津軽高校ってところでいいんだよね」

 「そ、県で一番頭がいいって言われてる津軽高校。制服も茶色だし駅からもそこまで距離離れてないから条件的に一番可能性があるところ」

 「うん、たぶんあの人はこの高校だよ。そうに決まってる」

 「ちょっと、決め付けるの早すぎない!?」


 と言いつつももしかしたらその人はこの高校ではないかと思っている

 明美のせいでだいぶ美化が入っているせいなのかその人は頭がいいのではないかと勝手に想像してしまっている


 分かっている、美化しすぎると本人に会ったときのショックが大きすぎることくらい……

 でも、話し聞いた限りだとその人すごいいい人そうだし紳士としか思えないのだ


 それにもう一つの候補である緑三島高校は条件的に厳しいのだ

 確かに制服は茶色っぽいが駅からの距離が遠くてバスを使っても授業にギリギリ間に合うかぐらい

 この二択しかないのなら津軽高校の方が可能性が高い

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