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「えっ、なになに。なんで明美ちゃんは顔を真っ赤にして下を向いているのかな。もしかしてそのお弁当の中にもわさびが隠されていたとか」
「あーー、今僕をバカにしたでしょ。これほんっとに辛いんですからね。なんでこんなの選んできたんだよ!!」
「だって仕方ないじゃない。それを浜口が食べるって思ったらなにか悪さをしたくなってしまったんだから。買ってきてあげただけでも感謝しなさい」
「これだから俺はおまえじゃなくて堀川に頼んだんだよ!!絶対にまともなやつ選んでくれそうになかったから!!」
「まぁ、褒め言葉ありがと」
確かに私の隣には白崎さんがいて、少し気まずいところはあるのかもしれないけど前の席にはみんながいるのだ
困ったらあかりさん達に話題を振って、この場を和ませてもらえばいい
それなら私も変に緊張したりしなくて済むし、あかりさんに任せたら気まずくて話が止まるなんてことはまずない
私たちが見えていないだけでみんなはすぐそこにいるのだ
あかりさんたちに話しかけるときは周りに迷惑がかからないぐらいの大きさで喋らないと怒られそうだが、今はそんなに気にしなくてもいいだろう
この時間帯だからなのかは分からないけど、私たちが新幹線に乗り込んでから一向に人が増える気配がない
ここまで人が少ないと逆に不自然に感じてしまうけど、お盆が終わってそう日も経っていないから日本全体がゆったりモードになっているのかもね
私たちにとって人が少ないのは嬉しいことだ
「それよりさ、今日ってこのあとどうするんだっけ。そのまま海に直行しちゃう?」
「なわけないだろうが。今日は旅館に荷物おいてからそのまま水族館に行くって話だったろ。一日中意味にいられるから明日がいい!!って言ってたのはどこのどいつだよ」
「それはここにいる浜口くんが」
「えっ、なんで俺なんですか!?」
「だってほら、水着姿の女の子を朝から晩まで見ていたいって言ってたじゃない」
「うわーー、スケベーーー」
「なわけないじゃないですか!!」
……………そろそろこの二人の暴走を止めなければ浜口くんが可愛そうだ




