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私と彼の恋模様  作者: 辰野
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10.

 「っで、そのお兄さんの特徴とかわかってることってないわけ?」

 「えーっと……、怒ったときの目つきは悪かったけど根は優しい人だと思うよ」


 人を探し出すのに内面的なことを言われても困るのだが……


 「あっ、そうそう。身長は170cmは超えてると思うよ。私より10cmぐらい高かったもん」


 身長170cmって高校生の平均身長ぐらいだと思うのだが……


 「もっとこうさぁ、髪の毛が短かったとか制服がどんな感じだったとか思い出せないの!?その人探すにも探せないじゃん」

 「うーん、制服をハッキリとは見てないんだけど茶色がかってたような……」


 明美の家から学校までの間にある高校は何校もある

 そのなかで制服が茶色がかってるところなんていくらでもありそうだ


 「あぁ、もう。どうやってその人を探し出せば……」


 役に立ちそうな情報といえば制服が茶色がかっているということのみ

 もし似ているような制服を着ている学校ならその時点ではやくも詰んでしまう可能性がある


 「もしそのお兄さんが着てた制服を見たとしたら、他の制服と区別できそう?」

 「うーん、それはちょっと難しいかも。あんまり注意深く見てたわけじゃないから」


 ますます難しい条件だな……

 全ては明美の記憶しだいってことか

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