表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パレード・デイズ  作者: ふみわ
小学五年生 一学期
15/26

川島夕の休日(たくさん)

お久しぶりです。

 ファミレスでデザートをぺろりと平らげた私達は、天敵・社会の対策の為に図書館に向かう途中、近道である晴山自然公園の舗装された道を歩いていた。

 五月の風に揺れる菜の花が愛らしい。ついつい見とれてしまい、歩調がゆっくりになってきた頃、公園の小さな池に差し掛かった。


「あっ、二人とも見て。可愛い」


 知代ちゃんが池を指差し、奈乃ちゃんとそちらを向いてみると──


「ホントだ! かわいー」

「ギャー! キュウウウウウトオオオオオ──っ!!!」


 奈乃ちゃんは目を輝かせて、私に至っては興奮のあまり、いつにも増して妙ちくりんな奇声を上げてしまった。

 けど、仕方ない!

 だってだって、超っ絶可愛いカルガモの雛が八羽もいるんだもん! 八羽だよ、八羽!

 そりゃ叫ぶって!

 子ガモ達は、先頭のお父さんカモとお母さんカモの跡をぴょこぴょこと一生懸命着いて歩いている。


「ふふっ、和むね」

「うん。あ、転けた」


 最後尾の一番ちっちゃな子ガモがコロリンと転けてしまった。しかし、親も兄弟も気づかない──と思ったら、一メートル進んだところでお父さんカモが気づいたらしく、慌てて子ガモに駆け寄り、くちばしで器用に起こしてやった。


「かぁわい~」


 ニマニマでれでれと頬の筋肉をだらしなくしてると、池に一匹の黒猫が近づいてきた。


「あれって──いたずら好きで有名なにゃんべえじゃない?」

「ホントだ。猫のクセに水泳大好きな──って、ああっ!」

「うにゃあ」


 にゃんべえがいきなり池に飛び込んだ! カモ達はびっくり!

 余程驚いたのか、そのまま四方八方に散り散りに逃げ回る。たっ、大変だぁ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ