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パレード・デイズ  作者: ふみわ
小学五年生 一学期
14/26

川島夕の休日(ピザ)

お久しぶりです。

ようやく更新できました。

「はー! 無事買えた~」


 晴デパの最上階にあるファミレスに入った私達は、とりあえず四人掛けの席に座った。

 メニューを選んでウェイターさんを呼んで注文する。


「すみません、ドリンクバーとベーコンピザお願いします」

「かしこまりました」


 ピザを選んだのは、三人で食べられるから割勘で安上がりだからだ。とりあえず、飲み物を取って来よう。


「知代ちゃん、奈乃ちゃん、飲み物何がいい? 私が取って来るよ」

「ありがとう。じゃあ、ダージリンお願い。お砂糖二つで」

「あたしはオレンジジュース」

「はいはーい」


 ドリンクコーナーに言って、ティーカップとグラスを取って頼まれた飲み物を注ぐ。ちなみに私はメロンソーダ。美味しいよね。ビバ! 炭酸飲料!


「はい、どーぞ」

「「ありがとう」」


 飲み物を渡して席に着く。ピザが出来るまでもう少し時間がかかりそうだ。

 それまでデザートを選ぼう。

 デザートメニューを開く。

 パンケーキ、ワッフル、プリンアラモード、アイス・・・・・・どれも美味しそうだなぁ。

 あっ、パフェもある。生クリームと苺たっぷりの。これにしよう!


「ねぇ、夕ちゃん、知代ちゃん、聞いた? 有馬君また浮気したんだって」

「はぁ!? また?」


 奈乃ちゃんが突然、切り出した話に私も知代ちゃんも目を見開いた。

 あいつ、またかよ・・・・・・。


「有馬君、この間の五股で大変だったのに・・・・・・懲りてなかったんだ」


 知代ちゃんがぽつりと呟く。

 ホントだよ。まゆちゃんが暴露しちゃったあの一月の修羅場を思い出す。

 さすがに女の子が五人一変に取っ組み合いする図は恐ろしいものがあった。

 あの大柄な大木先生を突き飛ばすんだもん。恐るべし、女子パワー。


「全くだよね、あのバカ。この間夕ちゃんにも迷惑かけて」

「あー、別にいいよ。古泉と違って少し引っ掻かれただけだし」


 あの時は、珍しく古泉と手を組んだ。女子の間に割って入ったら、私は平手打ちされて伸びてた爪で引っ掻かれて、古泉に至っては噛みつかれてた。

 なんとか全員を引き離した時はもう私も古泉も満身創痍で、しばらく動けなかったほどだ。

 あの後、女子五人と有馬君は先生に怒られて反省文を書かされたらしい。

 なのに、また浮気とか。普通じゃない。いや、小学生が浮気する時点で普通じゃないか。


「で、今度は誰?」

「一組の桜田さんと三組の井上さん」

「うぇ、また両方友達だ。なんで?」

「夕ちゃん、学年の女子とはほとんど友達でしょ」

「あ、そーか。でもさ、これ本人たち知ってるの?」

「知ってたら大騒ぎよ」

「だよねー」


 だとしたら、今頃は一月の騒動が復活してる。

 にしても──


「奈乃ちゃん、どうしてそんなに有馬君について詳しいの?」


 訊ねると、奈乃ちゃんはストローを二、三回回してから話し出した。


「うーん、あたしと有馬君ってさ、同じ西晴山幼稚園の出身なんだよ。ずっと同じクラスで有馬と飯田で席も近かったから、それなりに仲良くしてたんだ」

「へー、二人とも西晴だったんだ」


 ちなみに私と知代ちゃんは東晴山幼稚園出身だ。


「じゃあ、有馬君って昔からああなの?」


 知代ちゃんの質問に奈乃ちゃんが頷く。

 幼稚園の頃から浮気者だったのか。救いようないぞ・・・・・・。


「あのね、夕ちゃん。あたしもう、有馬君にはガツンと言ってやった方がいいと思うの」

「確かにねー。小学校がどろどろなのは私もやだしー」

「私も・・・・・・毎回夕ちゃんが止めに入って怪我するのはちょっと・・・・・・」


 おお! 知代ちゃん、なんて優しい。

 幼稚園の頃からずっと一緒で、いつも味方だった親友にここまで言われては、やらぬわけにはいきませぬ!

 不肖、川島夕。一肌脱がせていただきます!


「でもさ、なんて言う? 有馬君の性格じゃ、単に注意しても意味ないと思うけど?」


 現に、今まで先生や友人やらが説教しまくっても、そんなのどこ吹く風と気にも止めなかった奴だ。半端な注意じゃ効果はない。


「じゃ、作戦会議しよっ! 『有馬君浮気すんな作戦』」

「「賛成!」」


 奈乃ちゃんの意見に乗ったところで熱々のピザが運ばれてきた。

 ウェイターさんが置いたピザカッターを知代ちゃんが取る。


「えーと、三当分は大きいから六当分かな?」

「そうだね。あ、私ここがいーなー。チーズいっぱい♪」


 知代ちゃんはきっちり六当分にピザを切って、私が食べたいと言った部分をくれた。


「ありがとー」


 皿を受け取ってかぶりつく。チーズがとろーんと糸を引く。このとろり感が好き。

 ベーコンの塩気もいい仕事してますな。うまうま。


「あ、そろそろデザート注文しようか? 何にする?」


 奈乃ちゃんが呼び出しボタンに手を掛けて訊いてきた。


「私、チョコパフェ!」

「私はこのレアチーズケーキを」

「OK」


 奈乃ちゃんはボタンを押して、ウェイターさんに私と知代ちゃんの注文と自分の苺タルトを頼んでくれた。

 私はとりあえず、メロンソーダの炭酸が抜ける前にそれを飲み干した。

パフェまでいきませんでした・・・。

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