銃騎士物語 世界観解説
「称号一覧」
・剣士~地方自治体に所属、登録されるが行動範囲に制限はない。主に剣を使って戦い、聖剣、魔剣などの能力を自在に発揮できる
・騎士~国営騎士団に所属、登録されるが行動範囲に制限はない、国家公認の剣士。戦闘時に剣士を統率することもある
・闘士~地方自治体、宗教団体などに所属、登録されるが行動範囲制限は宗教団体所属の場合のみ。主に剣を使って戦うが槍なども含まれ、素手での格闘にも特化している。騎士の指揮下に入る場合もある
・修道僧~宗教団体などに所属、登録されるが行動範囲制限は宗教団体所属の場合のみ。肉体を鍛錬して鋼と化し、武器ともする格闘のエキスパート。凡庸な武器も、高い格闘技術で能力を最大限に引き出せる
・魔術師~精霊と契約して、その力を授かって行使する者のこと。詳細は下記
・銃闘士~地方自治体に所属、登録され、行動範囲が一部制限される。主に剣と銃を使って戦う。弾丸の使用は所属団体の許可が必要だが、事後報告で良い
・銃騎士~国営の銃騎士団に登録されるが行動範囲に制限はない。非常召集を受けることもある。聖剣、魔剣を含む剣とあらゆる銃を自在に操り、無許可発砲が許されている。現代最強と呼ばれる称号だが、称号を取得するだけならば、それほど難しくはない
・聖杯騎士~聖杯の祝福を受けた騎士。聖杯とは神と天使の加護を与えるとされるもので、伝説上の存在である。聖杯騎士も称号の一つだが、あらゆる制限を受けない特殊なもの。一般的には国営騎士団を統率する
※修道僧、銃騎士、聖杯騎士を除く称号には、三級~一級{サード、セカンド、ファースト}の階級があり、例えば剣士が騎士への昇格試験を受けるには、一級剣士で実戦が一年以上必要である
※騎士と銃騎士以下の称号取得は、筆記試験と簡単な実技で取得可能なので、能力が伴わずに称号を名乗る者が大勢いる
※報酬は基本的に所属団体から支払われるが、単独で狩りの依頼を受けたり、勇者のあかし大会に参加する、といったことも許可されている
※どれがもっとも強いのかは個人の技量により、称号はあくまで対外的な「肩書き」にすぎない。
「術式と魔術師と結界」
・白魔術士~生属性の力を使う~森、海、大地の精霊と契約して、回復、加速、硬化、増強、蘇生などを行う
・黒魔術士~死属性の力を使う~火、水、死の精霊と契約して、攻撃、防御などを行い、結界を作る能力を有する
・赤魔術士~生属性、死属性の両方を使う。白魔術士と黒魔術士の両方の能力を持ち、結界を作る能力も当然有する
・輝魔術師~全属性魔術を使い、かつ、何柱かの神々と守護天使とその下の天使達の加護と能力を授かったもの。創造系魔術も使う
・闇魔術師~輝魔術師の対極で、何柱かの冥府の王と悪魔達の加護と能力を授かったもの。破壊系魔術も使う
・召喚術士~精霊、神、天使、悪魔などを直接呼び出して支配下に置く。魔術師の上位で、最強とされる
※魔術師とは精霊との契約を行う能力がある者の称号で、基本的には国家に所属する。筆記と実技の認定試験あり
※銃騎士が赤魔術士の能力を有するとほぼ無敵だが、世界でも数人しか存在しない
※また、輝魔術師と闇魔術師は赤魔術士の上ではなく、全く別の存在で称号ではない。先天的に持つ能力で精霊とその上位から力を得てそれを使うが、どこにも属していない
※召喚術士が扱う能力は魔術師とは根本的に違い、かつ、絶大な力を持つ
※剣士の中には魔術士と同じ能力を持つ者もいる。ディージェイは一級剣士の称号を持ちつつ、風と大地の精霊(後述)と契約しているので、硬化、加速と増幅能力が使えて、これによってアーマードラゴン、ロックドラゴンを倒した。また、劇中にてディージェイが使用した国宝の龍斬剣には魔術的処理(術式)が施されおり、使用者の魔術と共鳴・同調する能力があるが、故に本来の能力で使いこなせる人間は極めて少ない
「結界とドラゴン」
ドラゴンを含む凶暴な生物を街などに侵入させない装置を「結界」と呼ぶ。
黒魔術による障壁を機械技術で擬似的に作り出す装置だが、膨大な電力と莫大な資金が必要なので、大型都市の首都や宗教組織の総本山といった場所にしか設置されない。
地方の小さな街には数名の黒魔術師が配備されており結界を作るが、レッドドラゴン・アーマードラゴン級のモンスターの場合、擬似結界を抜ける能力があるので、これには黒魔術師か剣士が対応することが一般的である。街によっては駐留する闘士、銃闘士がこれに対応することもある。
擬似結界のない街などにレッドドラゴン級のモンスターが出現した場合、剣士、闘士などが非常召集される。主要な都市部の場合は駐留する銃闘士、騎士、赤魔術士がこれに対応する。
「精霊」
自然界に存在するあらゆる全ては精霊と呼ばれる者が司る。中でも四大精霊と呼ばれるものが有名だが、他にもさまざまな精霊が存在し、また、同じ要素に複数の精霊がいる。以下に代表的なものを抜粋。
・風の精霊~ジンニー、シルフィード~天候と大気を司る。加速、浮遊など
・大地の精霊~グノーム、ベヒモス~大地を司る。硬化、増幅など
・水の精霊~アンダイン、ウンディーネ、クラーケン~海と湖と河を司る。回復、防御など、
・炎の精霊~ウルカヌス、サラマンダー、エフリート、 フェニックス~火を司る。強壮、蘇生など
・光の精霊~シャイン、グロウ
・闇の精霊~ノワル、イリガル
・勇気の精霊~ブリュンヒルデ、ブレイバ
・怒りの上位精霊~ヒューリー、レイジ
・悲しみの上位精霊~バンシー、ソロー
・火と土の複合精霊~ラーヴァ
・炎と氷の複合精霊~フロストサラマンダー
「術式と呪詛」
精霊の力を契約によって使う行為を「術式」と呼ぶが、上位の天使、悪魔、神々や冥府の王族の力の行使も含む。召喚術士の召喚は含まない。一般に四大精霊とその眷属の能力は魔法陣、聖水といった道具を能力者が手順通りに使うことで発現する。
上位の術式者はこれらを口述で簡易化した呪詛を使って、道具や手順を用いず直接、精霊に呼びかけ能力を分け与えられる。呪詛は一定の文法で成立しており、言語や発音が異なっても意味が同じであれば同じ効果が得られる。
但し、召喚術士はこれらとは全く違う能力・手順を扱う。
「呪詛の構成と文法例」
・完結文(Text=テクスト) 呪詛全体
・文(Sentence=センテンス) 句から句まで
・句(Phrase=フレーズ) 語の並び
・語(Word=ワード) 意味を持つ単語
「呼び出す精霊の属界」 風、大地、水、炎、光、闇、勇気、憤怒、悲壮など
「精霊の性質(性格)の確認」 術者が対象を把握・認識していることを示す。ここまでは術式能力がなくても可能
「術者と精霊の関係」 契約開始。四大精霊の場合、代償はないが(術式能力を有することが代償)、上位の天使族などの場合、具体的な代価が必要となる
「行使したい能力の要求と、精霊の名称」 契約完了。対象が同意すれば能力が発動する
口述術式の呪詛は大まかにこの四つのセンテンスで成立する。
(例)ディージェイが使ったベヒモス(大地、硬化)、ジンニー(風、加速)、グノーム(大地、増強)
・永久の地に潜む広き汝は、石のごときの沈黙の寛容なり。住まう荒野と深く結ばれし生誕よりの定めゆえ、汝は万象を長い目で見つめる。短命なる死すべき定めの生き物たちの傲慢さなど、汝には侮蔑の対象でしかない。我は求める、厳格なる野生と鉄のごとき盾を持つ汝の、豪腕な一撃を……ベヒモス
・気候の支配に潜り込む汝は、可憐で無感情な暴君なり。住まう大気と深く結ばれし原初よりの定めゆえ、汝は万事を長い目で見つめる。軽やかな生き物たちの緩慢さなど、汝には悪戯の対象でしかない。我は求める、幾百の鋭い短剣を背に隠し持つ汝の、不意の一撃を……ジンニー
・岩に住まう永遠の強さの汝は、山のごとき不動の忍耐なり。住まう大地と深く結ばれし原初よりの定めゆえ、汝は万事を長い目で見つめる。短命なる死すべき定めの生き物たちの性急さなど、汝には軽侮の対象でしかない。我は求める、堅牢なる意志と鋼のごとき鎧を持つ汝の、強靭な一撃を……グノーム
ベヒモスとグノームは同じ大地属性なので文法が似ている。誤った文法を用いると使用者に危険が及ぶ場合もある。特に「術者と精霊(等)の関係」は精霊ごとに異なり、ここを誤ると呪詛返しのようなことが起きる。
以上。