幕間その3
五時限目が終わった後。二階から三階に続く階段の踊り場で、啓太とれおなが話をしていた。啓太はれおなの言葉を聞いて、カカオ九十九%のチョコレートを食べたような顔をした。要するに十面、苦虫を噛み潰したような顔だ。
「私、鈴に提案しようと思うわ」
――今の生徒会に五番勝負を挑む。
啓太は、れおなの澄ました顔を見て、何を考えているんだといぶかしんだ。こいつはいつもそうだ。考えていることが分からない。昔はそうじゃなかったはずなのだが。しかし。
「きい様がそんな勝負を受けるはずがないでしょう」
「策があるわ」
「どんな策ですか?」
何とかそれを聞き出そうとする。昔ならもっと本音を話してくれたものだ。しかし。
「啓太。私は言うわけないでしょ? 敵対する貴方にはね」
だったら何故ここに呼び出した? 本当に何を考えているんだ。イライラしながら、れおなに圧倒されていた。
――なんなんだこのプレッシャーは。
「あなたはそれを邪魔するでしょうね?」
「あたりまえです」
昔馴染みのれおな。あのころからクールなところはあったが、僕にはもっとフレンドリーに接していたじゃないか。どうしてこうなったんだ。
さて、どうやってこの面倒を解決すべきか。
「どこまで頑張れるかしら? 貴方たちは」
「れおな……あなたはいったい……」
啓太は黙って拳で踊り場の壁を叩いた。
キャラ名は旧ソ連の人と関係ありません?!