国王の血継続作戦~テレパシー~
「あの、へそくりとかって……」
少年「ありません。というか、お金かからないんですよね?」
「ああ。まあ、そうだけど。でもあの宿じゃ休まらないよ」
少年「じゃあもう出発しちゃいますか!」
「もうそれしかないよね」
少年「でも、なけなしのお金を使って宿泊することも可能ですよ?」
「だから!あそこじゃ休まらないの!」
少年「あ、そういってましたね。すみません。もう準備は出来てますよ」
と言われたので、少年の恰好を見る。
「お前、そんな恰好で行こうとしているのか?」
少年「はい」
と。少年は当たり前のように答えるのだが、俺にはそれが信じられなかった。何故かと言うと、持ち物が大剣しかなかったからだ。こいつまじで?
「ちなみに何で俺の旅についてくるの?」
少年「ええ、僕がこの国のトップ、つまり全ての神になることですね」
「ええっと……。中二病?」
少年「違いますよ!!知らないんですか??」
まるで俺の方がおかしいと言っているように感じるな。なんで?すべての神とか中二病でしかないだろ。
「知らん」
少年「仕方がないですね~。じゃあ勇者様でも分かるように解説してあげますね!」
「なんか俺のこと馬鹿にしてる?」
少年「まさか~。そんなことするわけがないじゃないですか~~」
嘘である。
少年「まあ、そんなことは置いておいてすべての神について解説しますね。」
と言われたので少し頷く。
少年「ええっと、まず全ての神とは何なのかと言うところから話します。それは、世界最強の兵士です」
「それって勇者じゃないの?」
少年「はい。大体の場合が勇者になるのですが、たまに勇者がすべての神になるのを断ることがあるんです」
「へ~。っていうか俺、そもそもスカウトすらされてないんだけど」
少年「ああ、それについてなんですけど、全ての神になるには、全ての神になった!と宣言をするんです。そうすると他の全ての神になりたい人が勝負を挑んできます。そういう感じで決まります。まあ。ノリですね」
「案外適当なんですね」
少年「はい。国からの脅威になりえないので。まあ、元々勇者が就くことを想定された地位なので、権利も何ももらえません」
「へ~。じゃ、まあ行くか」
少年「はい!ちなみに、そのお仲間さんがどこに居るかって分かったりするんですか?」
「おう。分かるぞ」
ま、テレパシー使えば行けるっしょ。
少年「お~!凄いですね!!どんな魔法なんですか?」
「テレパシー」
少年「なんですか?それ」
「国家機密?らしい」
姫様と会話した時、ちょっとコピーした。
少年「それ僕知って良かったんですか⁉消されません⁉」
「まあ落ち着けって」
少年「こうなった原因は貴方ですけどね」
「落ち着いたな!」
少年「はあ。もう何でもいいんで速く行きましょう」
「おう!そうしようか!」
久々に燃えてきた。決まったぞ。異世界での夢が。この少年の夢を叶えてやろう!そしたら魔王を倒して元の世界に帰る。それ良いよな。まあ、待ってる人もいるだろうし。
少年「で、どっち方面ですか?」
魔法展開。テレパシー。




