国王の血継続作戦~やっと本題~
そう考えた俺はさっきのトイレまで瞬間移動で来ていた。そしてさっき借りパク……、いや少し借りた財布の中身を見てみる。すると以外に入っていた。
「まあ、あの年齢で300条か……」
あんなガキのくせに日本円で3万も持ち歩くだなんて、なんて奴なんだ。おかしいだろ!こんな世界!ま、俺も給料が入ってくればそんくらい軽く持ち歩けるようになるんだろうな。あ、あれ?そういえば、あの労働をこなしているのは分身なわけで、お金を受け取るのも分身。それでもってお金を使うのも分身なんだろう……。それじゃ俺本体にお金が入ってこないじゃないか!なんていう事だ!ああ、俺は貧乏人としての素質を持っているのかもしれない!
だったらいっそ貧乏人勇者として、いや。今の、仮の姿だと勇者じゃないからただの冒険者、っていう事になってるのか。じゃあマジの貧乏人じゃあないですか。だって俺は収入がないし、さらに何故か俺は食費がすごいことになるんだ。これ、いつまで持つんだろう……。ま、気軽に行こう!
そう思い立った俺はトイレの鍵を開けて店主の下へ向かう。
「すみません、お会計お願いします」
店の主人「あ、わかりました。ええ、伝票はお持ちでしょうか……?」
「あ、忘れてました」
店員「かしこまりました~」
なんかのほほんとしてる店主だな。それにしても財布に気を取られてっ伝票を忘れてしまうだなんて……。くっ!なんて失態!取り敢えず伝票を探そう。あれ?見当たらないな。そう思った俺はポケットに手を突っ込む。あ、あった。俺が手を突っ込んだ今にも底が破れそうなポケットの中に小さくて触り心地の悪い紙が入っていた……。まさかこれ!!と思って見たらやっぱり伝票だった。もしかしたら不運になる呪いでもかけられたかもしれない。
「持ってきました」
店員「あ、はい。少しお預かりしますね」
と言われ、伝票を取られる。そして何やら書き込んでいる。
店員「1.8条です」
「はい」
いやいや、ちょっと待て。会計で小数点になった時はどうするんだ!そういえばこの前、会計で小数点になったことがあったような?あ、あの時そういえばお釣りで0.1条っていう単位の通貨貰ったことあったな。じゃあこの2条で大丈夫か。と考え、店員に2条を差し出す。そして店員はひょこっと頷いて俺の掌の上に置かれていた2条を取った。
店員「ありがとうございました~」
そして俺は少し会釈してから外に出る。そして少年のところへワープ!
少年「お、丁度良いですね!」
「おお、凄い偶然」
俺らは今、少年が主と呼んでいた人物の家の前でばったり出くわした。瞬間移動してきた俺と、たった今解雇された少年。
少年「じゃあ、行きます?」
「そうだな。行くとするか!」
少年「ていうか僕、この旅の目的について聞いたりしてないんですけど、どういう感じなんですか?」
「ええっと、すっげー簡単に言うと、俺を裏切った元仲間を探そう!っていう感じ」
少年「それって勇者様の空間把握魔法じゃダメなの?」
「ああ。空間把握魔法を使うとしても森全体は広すぎるし、もしできたとしても精度が下がる。だから……」
少年「ありがとうございます!というか、勇者様って、今の姫様と結婚してなかったですっけ?」
「ああ、あれか。国王の血が途絶えてしまう!とか言っててな!」




