帰還
いや、駄目に決まってる。
「魔王討伐ってこんなに楽なんだね」
旅人「いやいや〜、魔王って死に際になると強力な魔法が使えるようになるんだよ〜」
「え?でも先生が魔王を死に際まで持っていった時は特に何もされなかったんでしょ?」
旅人「ああ、そうだ。ただ、死に際になると殺傷能力の高い技を放ってくる、というわけではなくて通常時よりも強い技が放てるということなんだ」
「へ〜」
旅人「だからあの時は自分の強さを分散させたんだ」
「って事は⁉」
旅人「ああ、その通りさ。あれは魔王の本来の力のほんの一部に過ぎない」
「じゃあこれからは魔王の破片を探すめんどくさい旅に出なきゃいけないの?」
旅人「正当に考えたらそうなるね」
「どういうこと?」
旅人「おれだったら倒したことにするけどねって事」
「確かに‼しばらく行動できないはずだもんね!」
旅人「ああ、そういうことだ」
「じゃあ町に戻ろ~!」
旅人「じゃあおれはここでお暇させていただくよ」
「じゃあね~」
というと言葉はなく手を振ってくるだけであった。俺もつられて手を振り返した。そして俺は町に歩いて向かうのであった
「ああ~、スキルで瞬間移動するだけだとつまらないけど歩いて行くとなんか違うわ~」
俺おっさんになったかな?
「みんな~!帰ったぞ~!」
という帰還の報告をしてから俺は後悔した。その理由は手尾達が先に帰っていた場合、と考えたが無駄だったようだ。
市民「お帰り~!」
市民「お疲れ!」
「みんな、速いね!」
市民「ずっと見張りがいたんですよ」
「まじか!じゃあギルド長に合わせてくれ!」
市民「今お呼びします」
と言ってから一分も経たずにギルド長が来た。
「貴方がギルド長?」
ギルド長「ああ、いかにも。お待ちしていました。お仲間は?」
「……」
ギルド長「ああ、すみませんでした。付いてきてください」
この人めっちゃいかついやん。
ギルド長「着きました。どうぞお入りください」
「ああ、ありがとう」
ギルド長「さあさあ、国王様。勇者様が帰還されました」
「え?国王様?何故こんなところに」
国王「別にここに居る理由なんてなかったんじゃが儂は暇なもんでの~。この国随一の信頼が置かれいるギルドのギルド長の家で寝泊まりしてるんじゃ」
「そうなんですか」
ギルド長「でなんですが国王様の娘さんとお付き合いする権利が与えられてしまったわけですがどうしますか。勇者様」
「は?」
国王「話が飛んだな。一から話すと儂の娘が男性恐怖症になってしまって息子はおらん。そんな状況でもなんとか血を絶たせないために勇者と娘を突き合せようという事になったのじゃ!」
「そうですか。お会いすることってできますか?」
国王「ああ、もちろん合わせることはできる。が!その代わりと言っては何だが娘が怖がってしまうから女装してくれないかのう?それか容姿が互いに見えない状況で旅の話をするとか」
「ああ。了解です」
国王「すまんのう……」
「いえいえ、お気になさらないでください」
国王「そう言ってもらえると助かるわい」
ギルド長「では繋ぎますね」
投稿遅れました!会社が忙しい時期なのでこれからは暫く4日に一回投稿になると思います。辛抱強くまっててください。




