魔王討伐編~スキルの応用~
「それにしても、この地図の解読なんてよくできるね」
手尾「まあね、学園で学んだからね」
「同じ授業を受けたとは思えないね」
手尾「そうだね」
女神「というか、私を褒めなさいよ」
器を与える神「まあ、今回に関していえば感謝しなきゃいけないかもね」
女神「なに⁉まるでいつもは役に立ってないみたいな言い方⁉」
と女神は言うが、手尾が居るから正直言ってあまり役に立たない。
「まあまあ、結構ありがたいんじゃない?」
女神「そう~⁉」
「うん、そうだよ~!」
女神「やっぱり私ってすごいんだ~!」
手尾「ちょろいね(小声)」
「そうだね(小声)」
器を与える神「とにかく、手尾、この道で合ってるのか?」
手尾「うん。この地図、ところどころ破けてるけど多分こっちだと思う。今、東に向かってるんだけど合ってるよね?」
器を与える神「うん」
「っていうか、本当にこんな禍々しい道なんて通らなきゃいけないの?」
手尾「うん。旧魔王城の所にむかっているから禍々しいのはしょうがないよ」
「え⁉魔王城⁉もう魔王倒すの⁉」
女神「違うよ。本当に授業受けてた?魔王は魔王城を捨てて今はどこかに隠れているんだよ」
「お前が言うなよ、手尾、本当?」
手尾「うん、もうちょっと詳しく言うと、魔王は地下に居るという事が分かってるよ」
器を与える神「そうなんだ~、じゃあ魔王の場所の特定をしなきゃいけないって事?」
手尾「そうなるね」
「というか、前に居る敵と戦わなきゃいけないの?」
女神「そうだね」
そう。俺らの前には魔物が数体居るのだ。そしてそれは、こいつらも分かっているはずだ。
手尾「普通に、一番強い雫がやってよ」
雫って誰だ?と思ってしまったが、言葉にしなくてよかった。そういえば俺の名前そんな感じだったな。
「おっけ~」
と言い、俺はみんなの一歩前に行く。そして空間を切り取るスキルでそいつらの空間を切り取り、切り取った空間の中に新しくできた空間をさらに入れる。そうすることによってパラドックスが起き、魔物は居なかったこととなる、という理論の下行動したのだが、後ろの奴らは
女神「すごい」
手尾「やっぱ強いね」
器を与える神「この魔物たちを一瞬でやったのか……スゲー」
という反応をする。この反応を示すという事は、存在していたという事実を上書きできていないという事になる。となると、あの魔物たちは今どこにあるんだ?
「ありがとう……」
女神「大丈夫?」
手尾「なんかあった?スキルの応用が思うようにできなかったの?」
「的中だよ」
手尾「どんな応用方法?」
「空間を切り取るスキルで、相手の空間を切り取って、その空間にさらに空間を入れることによってパラドックスが起きて存在していなかった事になると思ったんだけど上手くいかなかったんだ」
手尾「それはもしかしたら押せ出されて消滅したのかもしれない」
「どういうこと?」
手尾「空間の中に空間が入ってもどうにもならないんだよ」
「なんでそんな知ったような風に言ってるの?」
これは怒っているとかではなく、純粋な疑問だった。
器を与える神「そんな良くわからないこと話してないで、魔王城に行こうぜ」
「それもそうだね」
どこか拭い切れないまま魔王城に向かうのであった。というか、何で魔王城に向かっているのだろう?




