魔王討伐編 旅立ち
???「急に雰囲気が変わった⁉なんかしたか⁉」
「ああ、そうさ。今からここは……俺の世界だ」
???「お前はとことん面白い技を使うな!」
「……どうも」
という短い会話を交わしてまた戦いに戻る。
─さあ、実験を始めようか。
まずはこの魔法がどこまでできるかだ。じゃあ、この世界に負荷をかけてみるか。
「機構変更、雷雨」
???「お前、まさかこの魔法って……」
「さあ、どうだろうな」
と、俺の目の前で光を増やし続けているこいつの質問を聞き切る前に答える。そして雷の爆音が鳴る。そして俺はさらに負荷をかける。
「地形変動、更地、高度、100」
???「そんなこともできるのか!」
と驚くが、それも無理はない。周りの建物が一気に消えたのだから。これは俺の理想的な戦場だ。
雷雨で、更地。でも、こいつだけにこれを使うのはもったいないな。まあ、じゃあシュミュレーターの強い部分を見せていこうか。
「さあ、予選を始めようか」
???「……そうだな、それがいいか」
と、俺たちは端的な会話をする。そして、肝心の戦法はどうしようか。俺のスキルは、戦闘向けがないか
らな。
……そうだ、いいこと考えた。
「スキル追加、空間を切り取るスキル」
???「そんなコマンドないだろ……まさか作ったというのか?」
この魔法はコマンド的なシステムで、決められた詠唱(例えば気候変更とか地形変更とか)をして、魔力を型に沿って動かすと実際にシュミュレーターの中を動かせるんだ。
だけど俺は、スキル追加、という存在しないコマンドを使った。これが成功するかは分からなかったが成功したようでよかった。さらに現実世界でスキルを追加しよう。非物質を切り裂くスキルを追加した時みたいに。そうしたら更に面白い展開になるだろうな。
だけどあれ、スキルを追加すると、スキルの効果が弱くなっちゃうんだよな~。まあ、一時間程度だからすぐに治るけど。で、光の玉が最大の量に達したようで、それをこちらに投げてくる。一気に。
なにはともあれ、この魔法の大体の性能はわかった。だからちゃっちゃとやろうか。
まずは飛んできた光の玉を一つを残して消す。そして俺は光の玉にわざと当たる。すると当たった部分が痛む。ただ、痛むだけだ。だからまた新しく飛ばしている光の玉に気を取られることは無く、そいつの
核を消す。そいつが倒れるのを見て、俺は魔法を解除する。そしてソイツと会話する。
???「あの世界では負けたかもしれないが、この世界ではどうかな?さらに、お前は無駄に魔力を使ったからさ!」
「……そうか」
と端的に返す。
この魔法はあまり良くない、という事は知っていた。なぜなら魔力消費は大きいくせに現実世界では何も影響がないからだ。つまり、戦闘においてこの魔法は何の役にもたたない、ということだ。
じゃあさっさとスキルを創るか。そして、またしても新しいスキルを自分に与えた俺は、そいつの核を消す。この工程までに約3秒くらいだったね。
「じゃあ、さっさと帰るか」
と言いながら、ギルドホールに向かうのであった。
「女神、倒してきたよ」
手尾「ああ、やっと帰って来た」
「え、そんなに時間経った?」
器を与える神「一時間三分五秒経った」
「そんなに⁉」
もしかしたらあの魔法は時間の流れが遅いのかもしれない。
女神「で、あいつをどうしてきたの?」
「核を消した」
手尾「えげつないことするね」
「そうかな?まあ、そんなことはほっといて、早速、魔王討伐のクエスト受けに行くか!」
器を与える神「そうだね」
手尾「やっとか~」
俺たちはそんなことを言いながら受付に向かう。
受付嬢「ご用件は何でしょうか?」
「クエストを受けに来ました。」
受付嬢「どのクエストでしょうか?」
「魔王討伐、です」
受付嬢「おお!このクエストを受けるのですか!」
と受付嬢が興奮気味に叫ぶ。だから周りの視線が集まる。
「はい」
と俺は冷静に返す。それが格好いいと思ったからだ。
受付嬢「いつ出発するんです⁉」
「明日だ!」
受付嬢「では今日はあなた方の為の宴会ですね!」
他の奴ら「いぇ~い!」
「なあ、手尾、後残金いくらくらい?」
手尾「9000条くらい」
「じゃあ、俺がみんな分おごっていい?」
手尾「まあ、これからはあんまり使うことは無いだろうから別にいいよ」
「ありがとう。」
と礼をする。
「みんな!」
と俺が言うとみんながこっちを振り向いて鎮まる。
「今日も俺のおごりだ!思いっきり楽しめ~!」
と俺が言うと!みんなが!歓声を上げる!さっきより大きな声で!じゃあ、今日は俺も羽目を外すか。
こんな機会、旅に出たらなかなか無いだろうからな!
ようやく、長い長い準備時間が終わった。
これからは!俺の魔王を倒す旅の始まりだ‼
次回からは旅の始まり!やったね!




