天国
しかし、あれから1時間ほど経っているのにも関わらず、まだギルドホールに居るのであった。
しかも、俺も女神も寝ている状態で。
これから1時間前の話をしよう。
この話は本当だ。信じないのならそれでいい。
俺は素面になった女神と魔法学校の寮に向かおうとしたら女神が急に、
女神「あの!住処探し出せたのはいいんだけど!もう!せっかく酔っぱってたのに!だからもういっかい飲みなおすね!」
という意味のわからない事を言いだした。そして、俺も宴会の時に飲んだ酒の味が忘れられなくて、つい飲んでしまった。
しかし気づいたときにはもう遅く、寝てしまっていた。そこで俺は女神を起こし、今に至る訳だ。
女神「じゃあ、寮に行こう!」
こいつは酔っぱらってる癖にちゃんとしている。少しムカついた。
「そうだな」
俺はそう言い放った。何故なら、これ以上喋ったら絶対前回みたいに吐くと思ったからだ。
俺はもう吐かない
絶対に吐きたくない。
吐きたくないという願望は、叶うことはなく、ギルドホールから出たところではいてしまった
まあ、なんだかんだで酔っぱらい状態の女神におんぶしてもらおうと思ったのだが、女神も酔っ払っていたので、背中に乗った瞬間に吐いてしまった。
結果としてギルドホールの前には2つのゲロが吐かれていた。
そして俺は、自分だけスキルで酔いを冷ます。
スキル発動
俺の酔いが無くなるように!
といつもとは違う命令形で言うと、酔いが治ることはなかった。ということは、このスキルは使用するときの掛け声が重要なのではないだろうか…
しかし、酔っている状態で考えられることなんてたかが知れている。そう考えた俺は、またスキルを発動し、女神の酔いを直した時と、対象者だけ変えて、同じ事をいう。
そしたら酔いが直る。酔いが治った俺は、大変な思いをしながら、頼むから俺に吐かないでくれ!
と言いながら、女神を背負って寮まで行った。
しかし、俺の住むはずのランクSの寮が見付からない。
だから俺は一般生徒向けの寮の前にいる、管理人と書かれた札を首から下げてる人に声をかけた。
「あの、ランクSの寮ってどこにありますかね?」
管理人「ええと、貴方がランクSであることを証明できるものはございますか?」
と言われたので、理事長からもらった紙を管理人に渡すと
管理人「失礼至しました!では、こちらへどうぞ」
といい、管理人が青い物体をつくり、それを置く。
すると、何故か地下へと続く階段が一般生徒向けの寮の塀に現れた。
なかを覗くと、壁にたいまつが等間隔に掛けてあって、とても光っていた。しかし、それでも最深部が見えない。
管理人「では、これを。良い生活を!」
そう言われた俺は、ランク証明書をもらい、そして俺は促されるままに、その中に入っていく。
俺の背中にいる女神を背負いながらこんな長い階段を下りるのか…
と憂鬱な気分のまま前を向く。階段を下りる準備ができたからだ。すると、さっきはなかった最深部が見えた。なんでだろう。あ、さっき見間違えたのかも。
とか適当な考察をしながら最深部に着く。実は女神を背負いながら来たからすごく疲れた。
疲れている俺は絶対にこんな大きくなくてもいいだろう。というほど大きい、古い扉がある。
両手がふさがっている俺は蹴りで扉を開く。しかし、どんなに強く蹴っても、開かない。
まさかと思った俺は、扉の周りにある金具を見る。俺の予想通り、やはりこの扉は引き戸だった。
しかし女神を背負っているので、手が使えない。だから俺は、女神を階段に置き、扉を開く。
すると、天国かと思うような光景が広がっていた。
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