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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 そこで大西さんは桐生さんから「今の会社を3月末でやめようと思う」と相談を受けたようだ。大西さんが「じゃあ今の会社を辞めた後は何がしたいの?」と桐生さんに聞き、派遣社員として働きながら音楽活動を続けたいと言われたとのこと。なるほどそういうことか、と私は合点がいった。

 その後は大西さんに駅まで送ってもらい、解散する。駅まで送るよと言われてお断りしたものの、夜遅い時間に若い女性1人で繁華街を歩かせるわけにはいかないと言ってくれた。社用携帯から全員のTeamsにお礼のメッセージを送り、帰路に着く。


***


 その後も細々と派遣社員として働き続けながら、平日の夜の時間を副業に充てていた。派遣社員として働いた分の給料を生活費として賄い、副業で稼いだ分は貯金している。最初は鳴かず飛ばずだった副業も、継続することで一定以上の額を稼げるようになった。ある程度貯金ができたら、海外移住に向けて今の派遣先を退職する予定だ。

 正直業務内容の合わなさや葛西さんへの不信感もあり、ずっと居続けるのは難しいと思っていた。しかし生活や夢のために割り切っていたのだ。

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