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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 「もともとあった仕事のストレスに、彼女と別れたか何かがあってああなったんだろう。じゃあなんで桐生くんは休職に追い込まれたんだと思う?」

大西さんは話を続けた。お酒が入っているのもあり、いつもより気が大きくなっている感じがする。私は桐生さんの休職理由について考えてみた。

「無理しすぎたから……?」

「それもあるけど、今桐生くんがやってる仕事は桐生くんが本当にやりたいことじゃないから」

今の仕事内容と桐生さんが本当にしたいことは全く違うとのことで、一体どういうことか聞いてみる。

「桐生くんはもともと音楽が好きで、シンガーソングライターになりたかったって。でもそれだけじゃ食べていけないから会社員として働いてるけど、今の会社しか受からなかったから仕方なく続けてるみたい。本当は派遣社員としてゆるくお金を稼ぎながら、音楽も続けたいって言ってたよ」

 私が知らなかった桐生優助という人物の新しい一面を見た気がした。私にはこんな話をされたことがなかったけれど、大西さんは喫煙所で桐生さんと一緒にいたときにいろんな話をしたそう。

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