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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 佐々部チーフと岡村部長も別チームで参加していたが、やはり水無瀬チーフ率いるチームが圧勝していた。男性陣と女性陣で高スコアランキングが発表されたが、やはり男性陣でのトップは水無瀬チーフだ。その後は会場地下で立食パーティーがある。大西さん以外のチームメンバーは業務で関わることがなかったので、こうして話が出来て新鮮だった。基本的に自部署内の人しか関わることがなかったので、他部署の人とじっくり話す機会はあまりなかったのだ。

 立食パーティーも終わり、それぞれ帰路につく。長嶺さんと咲苗さんは先に帰ってしまい、私と大西さんだけになった。駅まで歩いて帰る途中、桐生さんの話が出る。

「桐生さん休職してて心配ですね……。戻ってくるかどうかもわからないみたいで……」

「桐生くん、戻ってこないと思うよ。3月で辞めるって言ってたし、気にしいの繊細ちゃんにはうちの体育会系社風はしんどいと思う」

大西さんは桐生さんの性格を「気にしいの繊細ちゃん」と言い表していた。私もその通りだと思う。大西さんも私も、桐生さんから「僕、実はHSPなんです」とカミングアウトされたことがあったのだ。

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