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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 「葛西の対応に不信感を抱いてしまったとのことで、飯森様をそのような気持ちにさせてしまい申し訳ございません。葛西にも聞き取りをして、こういったことのないように指導してまいりますので……」

野神さんは私の話をひとしきり聞いた後、謝罪する。私の要望として、担当営業を変えてほしいということやスタッフフォロー担当を吉野さんに戻してほしいというわけではない。葛西さんの対応のしかたに不信感を抱いたこと、もう葛西さんには相談事はできないと思ったことを知ってもらいたかったのだ。

 その後もハーモニーハウジングで派遣社員として勤務しながら、平日夜は細々とパソコン1台で副業を続けていた。副業で得た収入は貯金に充て、一定金額が貯まったら海外移住もしくは留学する予定だ。彼氏はいらないのかとよく聞かれて、いい人がいればと答えていたけれど、今は正直自分のことで精一杯。恋愛する余裕はもうないのだ。

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