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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 橘部長への苦手意識もあり、もう関わらないでほしいという気持ちが強くなる。昼休み中に話しかけてくんな、と橘部長への殺意が湧いた。それぐらい橘部長の存在そのものがストレスで生理的に受け付けないレベルだ。

 そのとき、プツンと糸が切れるような音がした。もう無理だ。これ以上、ハーモニーハウジングでは頑張れない。退職したい。そう思うようになる。家に帰ってからも、ベッドでボーっとしていて気づいたら22時になっていた。

 翌日、無理やり体を起こして出社する。ある程度自分のすべきことをこなしたら、外回りに行く。外回り中に吉野さんに今の気持ちをショートメールで送る。私はもう担当外なので葛西に相談してみては、と返信がきた。ハーモニーハウジングだけでなく、アップルスタッフ側の人間にも強いセクショナリズムーーこれは自分の仕事じゃないので協力しません、という空気ーーがありそうな感じがする。正直葛西さんに相談するのは不安だったけれど、やはりその不安が的中することになった。

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