表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
71/132

71

 ようやく家に着く。今週末は何も予定がないので、家で過ごすことにした。帰省疲れや慌ただしさからの解放感もあり、急に涙が溢れて止まらなくなる。私もそっちに行きたいと思ってしまった。しかし、今私がそっちに行ったらおばあちゃんに怒られるような気がした。「あんたがここに来るには50〜60年早い!」と。急に休んで迷惑をかけたので、週明けからは挽回する予定だ。

 週明けの出社時、岡村部長と佐々部チーフにお休みをいただいた件でお詫びする。今日から改めて精一杯働きます、と伝えた。仕事に打ち込んでいる間は、祖母を失った痛みを忘れることができる。

 同じアップルスタッフから派遣されている大西さんと、Teamsでやりとりすることが増えた。最初は「慣れました?」「この仕事しんどくないですか?」という仕事についての雑談がメインだったが、後に大西さんも私と同じ理由ーー人材派遣会社の営業マンとして15年以上正社員として働き、リーダーとして部下をまとめる役割も果たしたけれど、激務・上司と部下の板挟みで体調不良になったーーで派遣社員を選んだことが判明する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ