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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 外回り中、祖母が亡くなったため明日休みをいただきたいと葛西さんにショートメールを送る。佐々部チーフと岡村部長には葛西さんから伝えてくれることになった。外回りから帰ってきた際、真っ先に佐々部チーフに話しかけられる。

「突然のことで気の毒だったな……。明日の仕事の心配はしなくていいから、おばあさんの顔を見ておいで」

突然の休みに理解があり、休みをとりやすい職場でよかったと思った。これで最後に祖母の顔を見られると思うと安心する。

 定時で帰り、すぐに帰省の準備をする。新幹線のチケットも確保済み。明日が通夜で明後日が葬儀だ。明後日の夜に帰るので、次回出社日は月曜日になる。

 実感がわかないまま新幹線に揺られ、地元へ到着した。通夜・葬儀と慌ただしくしていたけれど、それでもどこか悪い夢を見ているような気分だ。本当に亡くなったのか信じられないでいた。帰りの新幹線でもまだどこか実感がわかないままだ。

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