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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 佐々部チーフとタクシーに乗り、駅に向かう。佐々部チーフ曰く、あれでもお客様は落ち着いている方らしい。やりとりを始めた当初はかなり温度感が高く、共用部だけでなく騒音ーー夜遅くに大音量で音楽を聴いている人がいて、何の曲かわかるほどの騒音ーーや室内設備の不具合ーーハウスクリーニングの不備、浴室鏡の汚れ、壁紙の剥がれや浮きーーについても相談を受けていたそう。他部署と連携して対応を進めていく旨を佐々部チーフから説明し、ご理解いただけたとのこと。


***


 母から1通のLINEが来た。祖母の死を知らせる内容だ。

「ばあちゃん、亡くなりました。昨日までは元気だったけど、今朝起きてこないので見に行ったら布団で亡くなっていたそうです。通夜と葬儀の日程は決まったら連絡するから、帰省する準備して」

急な訃報で、心にぽっかり穴が開いたような気分だった。仕事中はどうにか集中できたけれど、気を抜くと涙が出そうになる。このままではいてもたってもいられなくなり、外回りに行くことにした。


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