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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 次の日、新年度の座席案が佐々部チーフから共用部管理スタッフ全員にメールで送信された。東堂さんが第1チームから第2チームへ、雪代さんが第2チームから第1チームに異動することになる。私の隣が佐々部チーフ、斜め前が雪代さん、私の前が岩田さんというメンバーだ。まあそれはいいとして、問題は後ろの島のメンバー。坂巻さんと背中合わせの席になるということは、橘部長が私の斜め後ろの席になる。以前の橘部長からの叱責の件があり、これはなんとしても回避したい。佐々部チーフにTeamsで、席について相談したいと送る。その後、別室で相談することになった。

 「以前橘部長に叱責されたことから苦手意識が強くなって、存在がストレスで、離してもらうことってできますか? 新人時代からずっと我慢してて……」

「あの人はもうああいう人だから……。今の若い子がどうなのかわからんけど、俺が入社したときなんて毎日上司に怒鳴られたからな。今も岡村部長に怒られることもあるし。てか、この仕事しんどくない?」

私たちに怒鳴らない佐々部チーフが、橘部長を庇うのは意外だった。相手は正社員で部長なので、入って2ヶ月弱の派遣社員よりは強い立場だから当たり前だけれど。

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