表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
61/132

61

 週明け、例のアジア系外国人女性のご主人から電話が入る。ご主人は日本人だった。

「桐生さんいる? 妻が置き配の盗難の件で桐生さんとやりとりしてたと思うけど、その後どうなってる? まだ桐生さんから連絡ないんだけど」

ご主人もやや温度感高めな様子。桐生さんは外回りで事務所にいないが、16時ごろ帰社予定と伝えると「じゃあまたその時間帯でかけ直すわ」と仰せ。

 桐生さんが予定より早く外回りから帰ってきたので、今度はご主人から怒り気味に連絡が来て進捗を聞かれたと報告する。電話のメモに「バーカ、お前はクソか」と落書きしていたのだが、桐生さんはそれを見て「またバーカって書いてる。よっぽど面倒くさかったんですね」と笑った。

 16時頃、アジア系外国人女性の日本人夫から桐生さん宛に電話が来る。

「荷物の盗難でやりとりしてた、桐生さんいる?」

「桐生ですね、少々お待ちくださいませ」

ちょうど桐生さんがいたので、保留にして電話を取り次ぐ。かなりの長電話で、終わる頃には10分以上経っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ