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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 橘部長の件を吉野さんに相談しようと電話するも、17時で退勤していると自動送信のショートメールが来た。担当営業の葛西さんに藁もすがる思いで電話をかけ、橘部長からの叱責について相談する。

「僕は営業活動で忙しいので〜……。そういう相談は吉野にしてもらっていいですか?」

葛西さんに期待はしていなかったけれど、やはり他人事のような回答があった。吉野さんに繋がらなかったからあなたに電話したのに、と喉まで出かかったけれどさすがにそれは言えない。もう明日吉野さんに相談しますと言って電話を切った。葛西さんには相談する価値もないと思ったからだ。

 翌日、吉野さんに相談したいことがあるとショートメールを送る。都合のいい時間に電話しますねとのことだったので、時間を送って後は連絡を待つだけ。すぐに吉野さんから着信が入ったので出る。

「昨日休みの人の机にメモ置いたら、ある社員にみんなの前で怒鳴られて……。その人がよく佐々部チーフに用事があって席に来ることが多いので、席替えとかしてもらうことってできますか……?」

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