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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 先ほどの電話の件をメモに残し、坂巻さんのデスクに置く。坂巻さんと橘部長は隣同士で座っているのだが、そのメモを見た橘部長が「ちょっと飯森さん!」と大声を出した。

「ねえ、坂巻今日休みってわかる? いない人の机にメモ置いちゃダメだよ!」

と他の社員もいる前で強く叱責する橘部長。いきなり大声で怒鳴られ、震えながら謝罪することしかできなかった。橘部長はそれを見ていた役員に呼び出される。ハラスメントになり得るので気をつけるように、という指導なのだろう。

 定時過ぎだったので私はそのまま帰る準備をし、階段に座り込む。パニックになり涙が止まらない。過呼吸にもなった。それを見ていた他社の人に「大丈夫ですか?」と声をかけられる始末だ。

 もともと橘部長に苦手意識を抱いていたけれど、それが強くなった。お菓子を配布したときにきつい態度を取られ、インターナショナルスクール時代の田崎マネージャーを思わせる雰囲気で苦手だったのだ。

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