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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 仕事も終わり、オフィス近くの焼き鳥店で私の歓迎会が開かれる。17時50分に現地集合だったが、道に迷って場所がわからなくなり、結局私だけギリギリに着いてしまった。ダッシュで向かったので息も荒くなっている。

「すみません、道がわからなくて到着ギリギリになりました……」

息を切らしながらお詫びすると、佐々部チーフは笑って許してくれた。主役が遅刻だなんてあってはならないのに。

 歓迎会では、お酒を飲みながら仕事中にできなかった話をする。

「派遣さんってだいたい近くから来る人が多いから、遠いとこから来る人って珍しいなと思って」

岡村部長が開口一番に家から職場の距離の話をし、派遣社員でも交通費は支給されるのかと東堂さんから聞かれた。今は交通費が支給される派遣会社も多く、私の派遣会社も最大3万円まで支給されると答える。時給の話はさすがにできなかったけれど。

 それからは東堂さんや桐生さんの恋愛話になる。私は学生時代以来、2年間彼氏がいないので聞いているだけだった。しかし彼らの話を聞いているだけでも楽しい。

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