表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
41/132

41

 桐生さんにクレーム電話が来たときの気持ちの切り替え方について聞いてみる。メンタルが弱いとカミングアウトされたこともあり、どう気持ちを切り替えているか気になったからだ。

「そりゃ最初はいろいろ考えましたけど、いちいち相手の言うことを真に受けてたらやってられないですからね〜。こっちも知識つけていったら、相手の問い合わせに『アホだな〜』『無知だな〜』って思えるようになりますよ」

と桐生さんは言っていた。そのそばから電話が鳴り、桐生さんが対応する。電話口は年配の男性で、お酒に酔っているのかかなり興奮状態でまくし立てていた。


 男性の大声が横にいる私にも聞こえてくる。男性が何を問い合わせているかわからないが、桐生さんは声を震わせながら「申し訳ございません」を繰り返していた。

 10分近くの長電話でようやく終わったようだ。「大丈夫ですか?」と聞くと、桐生さんは「アホっすわ」と笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ